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何故これほどまで、自動車は環境やエネルギー問題に関わっているのでしょうか。 自動車で特に問題にされているのは、ご存知のとおり「地球温暖化」です。二酸化炭素には温室効果をもつ特性があり、もともと地球を暖めるためにあった気体です。この二酸化炭素は車の燃料を燃やすことによっても発生し、特に石油の大量消費が大きな要因となっています。 しかし一方で、排ガスによる環境問題もあります。一般に「大気汚染」と呼ばれるものですが、自動車産業が頭を抱える問題の一つです。東京都は2004年10月から排ガス規制を始め、埼玉県も同様の規制を始めました。自動車の中でも特にディーゼル車の排ガスが大きく影響しているといわれています。ディーゼル車に関しては、1999年から東京都でノー・ディーゼル運動が始まりました。ディーゼル車がここまで叩かれる理由は、車の問題の方で詳しく説明したいと思います。 車に関係する主な環境問題は以上の二つですが、他にも工場から排出される有害物質(ダイオキシンなど)、車を処分するときに発生する廃棄物などがあります。車は使用している最中だけでなく、製造過程や処分するときにも、常に環境に影響を与えているのです。 そして、当サイトで扱っているテーマであるエネルギー問題も、車と密接な関係があります。今の車の大半が、石油を燃料にしています。石油といえば、"WHAT'S THE ENERGY?"でも詳しく述べましたが、もうすぐ枯渇してしまう化石燃料の一つです。そのため、早めにクリーンでかつ化石燃料に替わるエネルギーにシフトする必要があります。クリーンでCO2排出量が少なく、化石燃料に替わるエネルギーで走る、といった自動車が理想的ですが、現実はそう簡単にはいきません。仮にそのような車が登場しても、今度は雇用問題も発生してしまうのです。現在でも不景気の最中、リストラの進んでいる自動車産業が多いのですから、自動車の変化というのは様々な犠牲を伴わなければならないのです。 |
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