エネルギーが、物体の力学的エネルギーと内部エネルギーの合計であるとすると、エネルギー保存・変換の法則が、より簡単に表すことができます。 「エネルギーは、減ることもなく増えることもなく、ただある形から別の形に変わるだけである。」 この法則は他のエネルギーにもあてはまります。 始めに図で示したとおり、エネルギーにはいろんな形があります。電気エネルギー、化学エネルギー、核エネルギー…etc. これら全部がいつも、どんな物体にもあらわれるわけではありませんが、一般的に物体の持つエネルギーは、 「運動エネルギー、位置エネルギー、内部エネルギー、化学エネルギー、電気エネルギー、核エネルギー…etc.」 の合計として表せます。 そして始めに述べたとおり、物理学ではエネルギー保存の法則を会計ノートのように使っています。または母親がよく使っている家計簿とも言えます。そして、その母親は運動エネルギーと力学的エネルギーを買ったら、内部エネルギーを支払わなければならないといった具合です。しかも、物理学の世界での家計簿なので、おつり(余り)というものが出てはいけないという、家計簿に置き換えるとかなりシビアな世界になったりします。 力学的エネルギーが熱に変換することが分かると、逆はできないだろうかという疑問がわいてくるかもしれません。実は逆も成り立ち、その法則を利用しているのが、ガソリン・ディーゼル車の動力源として活躍している内燃機関です。内燃機関といった車の構造はAUTOMOBILE・車と燃料・ガソリン車とディーゼル車の違いで知ることができます。 |
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