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ENVIRONMENT
車が抱える問題の中でも、大気汚染と温暖化は大きな問題として新聞やテレビでもたびたび取り上げられてきました。大気汚染は昔から取り上げられていた問題で、自動車だけでなく、工場から出る煙も大気汚染の原因となっていました。その問題は今でも解決はできていません。温暖化の問題が世間で注目されるようになったのは、京都で地球サミットが開かれてからでしょう。それからいかにして二酸化炭素を減らしていくか、といことも考えつつ大気も汚さないようにと考えられてきました。
大気汚染と温暖化、これらを同時に防止ができて初めて環境にやさしい車といえるのです。しかし、事はそう簡単に運ばず、大気汚染と温暖化は同時に解決するのは困難なのです。大気汚染を解決するには、黒煙を出すディーゼル車ではなく、まだ低公害に抑えられるガソリン車、あるいは排ガスを出さない電気自動車や燃料電池自動車といったモーターで動く自動車に変えることがあげられます。しかしガソリン自動車に関しては、有害物質の排出を抑えることができても、二酸化炭素の排出量を減らすことはできません。また、燃料電池自動車に関しても、水素を発生させるのに結局は化石燃料を使用します。それは電気自動車でも同じことがいえて、電気を作るときには、二酸化炭素だけでなく有害物質も発生します。つまり、大気汚染を考えると二酸化炭素の排出量は増えてしまうのです。
一方、ディーゼル車は燃費がよいため二酸化炭素の排出量は、他の車に比べて少ないのですが、大気汚染の原因である有害物質を抑えることが困難です。新しいディーゼル車はよくなりつつありますが、古いディーゼル車が残っているということを忘れてはなりません。皮肉なことに、空気を汚すほど、二酸化炭素の排出量を抑えることができるのです。錯綜するディーゼル論でいったとおり、ディーゼルにはトレードオフの関係があるので、二酸化炭素の排出量をおさえたまま、窒素酸化物・黒煙を減らすというのがなかなかできません。
つまり、
・排ガスを少なくすると、燃費が悪化しやすく、二酸化炭素が増加する
・CO(一酸化炭素)・HC(一炭化水素)を減らすと、NOx(窒素酸化物)が増える
・燃費をよくすると、SPM(黒煙)が発生する
といった複雑な関係にあるのです。 たとえこの問題を克服できても、石油需要はそう続きません。最近ガソリンの値段が上がっているのをみると、このまま上がって3,4倍になったときには、ガソリン・ディーゼル車が生き残れるとは限りません。大気汚染・温暖化を同時に解決するということは、エネルギー問題を解決することにもなるのです。
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