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人と住まいの構造1

建物に加わった外力には通り道があるんだ。例えば、地震のときに地面から伝わってくる垂直振動と水平振動がまず基礎が受け止め、土台に伝えて、柱や壁に流れる、さらに2階の梁から2階の柱、そして屋根の梁から母屋、垂木へと伝わる、といったふうにね。同じように、台風のときの流れは外壁や庇、屋根が受け止めて、今度は逆コースで基礎まで伝え、地盤へと流す経路となるんだよ。そして、それぞれの部材は受け取った力に耐えられなければならないということ、次の繋がる部材に力をしっかり渡してやらなければならないということ、つまり、接合部の材料が丈夫でなければいけないんだ。部材それぞれは地震時以外のときの役目があるけれども、いざ地震の力が加えられたら、一致団結して手を繋ぎ、エネルギーを空中に放出できるよう頑張るっていうことだね。逆に、どの部材が強いから大丈夫とは言えないんだ。

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