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人と住まいの劣化

人間は年齢を重ねるといろいろな部分に障害が出てくるんだ。それは骨格で あったり、内臓であったり、神経であったりする。住まいの場合も当然、年を 経るごとに劣化していくんだよ。人間の神経にあたる設備関係は毎日一番お世 話になる機能だから、時間的には比較的早い時期に点検の必要となるんだ。建 具などの物理的に動きの伴う部材についても同じことが言えるんだ。つまり 維持管理が必要なんだ。

劣化は構造つまり人間の骨格にあたる部分に関係するんだ。何でかって 言うと、住まいの一生を支えてくれるのは、構造の耐久力だからなんだ。構 造も大まかに木造、鉄骨、鉄筋コンクリートなどと分類できるんだけれど、 特に木造は、「シロアリ」「腐朽菌」に対する対策が重要なんだよ。床下の通 風確保や、コンクリートとシートによる湿気の遮断、屋根裏の通風確保、シロ アリや腐朽菌に強い木材材種の使用(桧、ひばなど)防腐剤、防蟻剤の塗布を 行うことによってできるんだ。ここで特に言いたいのは、人の住んでいる住ま いとそうでない住まいの加齢速度は全然違うって言うこと。だから、一生懸命 きちんと手入れをすれば100年でも200年でも住めるんだ。すごいね。

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