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人と住まいの火災

「地震、雷、火事、親父」と恐いものの代名詞にもなっている火事に対する安全性は住まいの性能のひとつといえるんだ。火災から身体や財産を守るには、二つのポイントがあるんだよ。

ひとつは安全に避難や脱出が出来るようにすること、もうひとつは外壁、床、窓などが火に強いことなんだ。聞いてみると、当たり前のことだよね、でも意外と対策の講じてある住まいが少ないんだ。具体的には「感知警報装置」を台所、居間、寝室など、取り付けておいて、例えば、台所で火災が発生したとき各室でベルが鳴り避難するということなんだよ。住まいの場合、勝手知ったる我が家だから警報にさえ気がつけば、そして体さえ動けば避難は可能だよね。 それで、避難の容易な間取りの工夫、階段手スリの設置(建築基準法では義務)、フットライト(足元灯)の設置も考えても良いよね。外壁、床、屋根、窓が火に強いっていうことは、自分の住まいから火事が発生した場合と、隣の家からの延焼の場合に、より燃えにくいようにするっていうことなんだ。燃えにくさには段階があって、一般には石綿系サイディングや石膏ボードがあるんだ。他にも、燃えにくさに加えて、有毒なガスを発生しないことも大切だよね。そして一番大切なのは、居住者が地震、火災などに対する心構えをしっかり持つということなんだ。

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