Studio ついんくる ||タグ解説-Variable & TJS||

Variable & TJS

変数及びTJSの操作を行うタグです。TJSとは、吉里吉里の言語であるKAGが直接理解し、働きかけることのできる言語のことで、扱いは難しいものの幅広い範囲の設定を作り手の思いのままにすることができます。

ここで言われる変数とは三つの種類があり、セーブとロードに伴ってその値も同時に記憶される「ゲーム変数(f.変数名)」、セーブとロードの記憶に左右されず、ゲームを終了しても同じゲームならば常に同じ値が残る「システム変数(sf.変数名)」、値はゲームを終了させると消えて残らず、一時的に値を保持させるための「一時変数(tf.変数名)」がある。変数には名前をつける必要があるが、この名前は一文字目に半角数字を置けない以外は特に制限はされません。

Single tags
記述動作
endignore式の結果に影響される動作の無視を停止させます。
ignoreタグからこのタグまでの間にかかれた動作を対象に、式の結果による実行及び無視の判断をさせます。
clearvar定義されているゲーム変数を全て消去します。
現在シナリオファイル内で定義されているゲーム変数を全て消去し、未定義の状態にします。
iscriptTJSのスクリプトを書く範囲を開始します。
このタグを開始点として、endscriptタグまでの間の行にTJSスクリプトを書き込んでください。なお、このタグを書く行には他のタグを書くことができません。
endscriptTJSのスクリプトを書く範囲終了します。
endscriptタグから始まり、このタグまでの間の行にTJSスクリプトを書き込んでください。なお、このタグを書く行には他のタグを書くことができません。
clearsysvarシステム変数の全消去
使用されているシステム変数をすべて消去します。

Need option tags
記述追加記述記述詳細動作
input--文字列の入力を使い手に促す動作の設定を行います。
-name(必須記述)任意文字(変数名)入力された文字列を入れる変数の名前を指定します。
使い手から入力された文字列の代入先である変数の名前を入力します。指定された変数に既に文字が入っていた場合、ダイアログボックスの入力部分にはその文字が初期値として入ることになります。
-prompt任意文字列ダイアログボックスのプロンプトを設定します。
プロンプトとは、入力を求めるダイアログボックスで、入力欄のすぐ上に表示される文字のことです。この追加記述を書かない場合は空欄になります。「〜を入力してください」といった表現が代表的です。
-title任意文字列ダイアログボックスのタイトルを設定します。
入力を求めるダイアログボックスのタイトルバーに表示される文字を設定します。この追加記述を書かない場合は空欄になります。「〜の入力」といった表現が代表的です。

eval--式に値をつけます。
-exp(必須記述)任意TJS式値をつける式を指定します。
このタグは、を指定することで主に変数への値の代入に使われます。例として、ゲーム変数"game"に10という値を代入したい場合、"f.game=10"という式を値付けすることになります。

emb--タグと式の結果を置き換えます。
-exp(必須記述)任意TJS式タグと置き換える式を指定します。
主にevalタグで指定した変数の値をこのタグに入れることになります。evalタグで例としてあげた変数をこのタグに置き換える場合は、変数に値付けした上でこのタグに"f.game"と書けば、このタグは10という値に置き換えられます。

if--式の結果に応じて動作を実行するかどうかの設定をします。
-exp(必須記述)任意TJS式判断の対象となる式を指定します。
ここで指定したの結果が正、つまり0以外だった場合、このタグからendifタグまでの動作を実行します。式の結果が負、つまり0だった場合、endifタグまでの動作は無視されます。なお、このタグとendifタグの間にはラベルを書かないようにしてください。
endif--式の結果に影響される動作の実行を停止させます。
ifタグからこのタグまでの間に書かれた動作を対象に、式の結果による実行及び無視の判断をさせます。

ignore--式の結果に応じて動作を無視するかどうかの設定をします。
-exp(必須記述)任意TJS式判断の対象となる式を指定します。
ここで指定したの結果が正、つまり0以外だった場合、endignoreタグまでの動作は無視されます。式の結果が負、つまり0だった場合、このタグからendignoreタグまでの動作を実行します。なお、このタグとendignoreタグの間にはラベルを書かないようにしてください。

trace--コンソール画面に表示させる値の設定をします。
-exp(必須記述)任意TJS式コンソール画面に表示させたい式を指定します。
ここで指定したの結果がコンソール画面に表示されます。主に値を代入した変数を指定し、その内容を表示させます。コンソール画面はShift+F4で表示させることができます。

waittrig-トリガを待つ設定をします。
-name(必須記述)トリガ名待つ設定を行うトリガを指定します。
トリガとは、動作しているシナリオを停止させ、何らかの処理を待たせることをいいます。ここでは待つトリガ名を指定してください。トリガの種類と名前は、systemフォルダ内にあるMainWindow.tjsを参照してください。
-canskiptrue/false待つ間の時間を飛ばせるかどうかの設定をします。
trueと設定すると、クリックをすれば待っている状態を飛ばし、同タグ内のonskipの追加記述で設定したTJS式に飛ぶことが出来ます。falseと設定すると、飛ばすことはできずに待ちます。また、この追加記述を書かない場合はfalseと設定したことになります。
-onskip任意TJS式クリックで飛ばしたあとに実行する式を指定します。
クリックにより待ち時間を飛ばした場合、ここで設定したTJS式を実行することができます。

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