KAG3に限らずプログラミングで数字を利用する場合、数字を変数に代入します。変数というのは数字を入れておく箱を言います。 しかしそれだけでは分かりにくいと思われますが、言ってしまえば数学の時間に使用するxやyと考えていいでしょう。例えば、x=2+3のxは変数となります。 実は変数はxやyよりももっと使いやすかったりするのですが、奥が深すぎるためここでは教え切れません。基本を説明していきましょう。
先ほど私は変数を"箱"としましたが、それらには3つの種類があり、私達はその箱の機能を利用することができます。 その箱の機能とは何なのでしょうか?箱には、セーブで保存される箱、セーブしなくても保存される箱、保存されない箱があります。 そして箱の名前は私達が勝手に決定することができます。別にxやらyなんかを使わなくてもいいのです。箱の名前の付け方について、下を見てください。
f.hogehoge |
はじめに赤く示した、f.、sf.、tf.に注目してください。これは箱の種類を示すものです。
箱は上より、セーブで保存される箱(ゲーム変数)、セーブしなくても保存される箱(システム変数)、保存されない箱(一時変数)
を示します。そしてその次に好きな名前をつけることができます。そのとき名前の先頭に半角の数字もしくは、半角記号の使用ができないので注意が必要です。
つまりこうなります。(*は箱の種類のどれかを当てはめます)
可能な名前
*.flagpoint
不可能な名前
*._flagpoint
|
Tip
変数の名前に全角文字を使用できるのは非常にまれです。
通常のプログラミング言語では不可能と考えていいでしょう。
これは正確にはKAG3はスクリプト言語で、CやBASICのようなプログラミング言語ではなく
簡易プログラミング言語と呼ばれるものだからです。
ですがタグ式のスクリプトも珍しいので、KAG3は独自性に富んだ言語といえるかも知れません。 |
変数を実際使用する場合、今までと同じくタグを使用します。その際使用されるのがevalタグです。
このタグは、つねに追加記述expを必要とします。つまり、[eval exp="*****"]と使用することになります。ここでは変数(箱)の種類をf.で説明していきますが、
実際は好きな種類を使用してかまいません。ここでは変数への数、文字の代入の仕方を説明します。
;f.numberという箱に数字を代入 |
'(シングルクォーテーション)を使用します。
しかし、' 'の外に文字は記述できませんが、' 'の中に数字を記述することはできます。その場合数字はデータではなく文字として扱われます。
| 記号 | 動作 |
| + | 足し算 |
| - | 引き算 |
| * | 掛け算 |
| / | 割り算 |
| ¥ | 割り算の整数解 |
;数字と数字 |
さて、先ほど皆さんに説明したソースはあくまでも計算の仕方です。ただ計算をしただけでは面白くもなんともありません。 これはなんとしてでも計算結果を目に見える形で出したいものです。そんなときはembタグを使用します。 では先ほどのソースの答えを出力してみましょう。
;数字と数字 |
無事出力されたでしょうか?私は左図のように出力されました。きちんと出力されているので
何の問題も無いようです。しかし、画面に表示させるだけでは計算を使用する機会がほとんどありません。そこで計算結果をほかのタグと連動させて見ましょう。
今回は、前回使用したwaitタグの追加記述timeへ計算結果を反映させます。
そのときは次のようなソースを書きます。
[eval exp="f.待ち時間 = 1000"] |
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