豆知識 〜みそ・しょう油編〜
「手前味噌」ってなに
自分をほめることを「手前味噌」と言います。これは江戸時代以降に、
それぞれの家でみそを作るようになってから、その家独自の味を大切に
するようになり、自分の家のみそが一番おいしいと思うようになったことと
関係があります。
「おふくろの味」が一番だということで、「手前みそ」は、
それを自慢することのおかしさを表しています。
なんでご飯とみそ汁なの
ご飯とみそ汁はとても良い組み合わせで、栄養があります。ご飯の栄養は
炭水化物なのに対し、みその栄養はタンパク質で、野菜などを入れたみそ汁は
ビタミンや無機質などもとることができます。そのため、ご飯とみそ汁を食べれば、
体に必要な栄養のほとんどをとることができると言われています。
丸大豆しょう油ってなに
丸大豆とは、大豆そのままのものです。
一方、しょう油の原料用として大豆から、あらかじめ油を取り除いたものを
「脱脂加工大豆」と呼びます。
昔は、しょう油の主原料の大豆は丸のまま(丸大豆)が使用されましたが、
丸大豆には多量の油脂が含まれており、これが、しょう油のもろみをしぼった
生揚しょう油の上にしょう油油【あぶら】として浮んできたために、取り除いていました。
そこで、丸大豆の油をあらかじめ取り除き、しょう油の原料用として加工された大豆
すなわち「脱脂加工大豆」と呼ばれるものを使うことが主流となったのです。
ほとんどのしょう油はこれを原料にしています。
丸大豆で作ったしょう油は大豆の油脂成分が醸造中にグリセリンなどに分解され
香り穏やかで、まろやかな味、色も上品な高級感のあるしょう油になります。
一方、脱脂大豆で作ったしょう油はうまみが強く、キレのある味に
なります。また、発酵期間の短縮とコストという点で大量生産に向いています。