食べるについて! 〜納豆〜
大豆を水にひたして一晩ひたして、大きな鍋で柔らかくなるまで煮ます。大豆がさめないうちに
稲のわらに包んで2,3日おきます。稲のわらには納豆菌が住んでいます。納豆菌が大豆の
タンパク質を分解すると、ねばねばしてきて、臭いガスが出ます。味も大豆とは違う独特の
味になり、独特のにおいもつきます。これが、今私たちが納豆と呼んでいる「糸引き納豆」です。
現在は、工場で直接納豆菌を撒いて発酵させています。
納豆はご飯にのせて食べたり、海苔巻の中に入れて納豆まきにしたりします。すり鉢ですって
みそ汁に入れる「納豆汁」もあります。
納豆は、中国に近い東南アジアの山岳地帯からネパール・ブータンにかけて、広い地域で
食べられているそうです。ネパールとブータン東部には「キネマ」といって、大豆を蒸して
発酵させたものがあります。農村ではキネマを使ってトウガラシを入れた「キネマ汁」を
作って食べています。また、蒸した大豆を発酵させ、うすでひいてつぶしたもので、
ブータンの「リビ・イッパ」と呼ばれているものは、おかずの味つけに使われています。
中国にも納豆に似ているものがあります。