変わりゆく漢字 ≪金文〜草書≫ その後、青銅器(せいどうき)という金属の工芸品に刻まれた 「金文(きんぶん)」という文字が出てきます。 この「金文」は更に発展し、意味や字の形が抽象化されていきます。 しかし、それぞれの地方で通じる漢字とそうでない漢字が出てきて しまったため、秦(しん)の時代に「小篆体(しょうてんたい)」という 字体に統一されました。 そのうち「小篆体」が崩れて、「隷書体(れいしょたい)」になり、更に 「隷書体」が崩れて、「楷書体(かいしょたい)」「行書体(ぎょうしょたい)」 「草書体(そうしょたい)」が生まれました。 中国の中だけでも、漢字はたくさん変化してきたのです。 今、パソコンなどで書かれた文章で使われている字体は 「明朝体(みょうちょうたい)」が中心ですが、「隷書体」「楷書体」 「行書体」も使われています。 |