ユウタと河童は川へやってきました。
「ここは、どんな妖怪が出るの?」
ユウタは、聞きました。
「それは簡単な話だ。ここがおいらの住んでるところだ」
河童が答えました。
ユウタはつまらなそうな顔をして、小石を蹴りました。
ぽちゃんと、小石は川の中へ沈んでいきます。
すると、河童が川へと飛び込みました。
「こうやって、普段は綺麗な川をすいすいーっと泳いでるんだ」
「おいら達妖怪は、綺麗な水とか空気とか自然があって、ちょっぴり薄暗いとこ。
そういう場所じゃないと、いられないんだ」
河童は川の底へと、潜っていきました。