ユウタ

ねぇねぇ。
やっぱり、妖怪って怖いものなの?


そりゃ、そうだ。
妖怪は、一般的には人間に敵対する恐ろしい存在なんだ。
だけど、おいら達妖怪に対処する方法には二つあるんだよ。

河童



一つは,素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治
神話や源頼光の酒呑童子(しゅてんどうじ)退治伝説にみえるように、
呪力や武力で威嚇(いかく)して追い払ったり退治したりするという方法だ。


もう一つは、
妖怪を〈神〉としてまつり上げることによって妖怪の邪悪な側面を封じ込め、
さらには幸福をもたらす存在に変化させようとする方法です。


しらさん
つくも神
たとえば、《常陸国風土記(ひたちのくにふどき )》。
人々を苦しめる竜蛇の姿をした〈夜刀神(やとのかみ)〉が
その一部は退治されますが、残りは神社を作ってまつられることで
人々の氏神(うじがみ)・守護神(しゅごしん)となっています。


だが、もっとも妖怪らしい妖怪は、人間に制御されていない状態の妖怪。
しかも、たとえ一つや二つの妖怪が人間によって取り除かれたとしても
問題にならないくらい、沢山の仲間がいると考えられていたんだ。

かまさん



妖怪は、基本的には邪悪な存在ですが、時と場合によっては、
神のように人間にとって好ましい行動をすることもあります。
たとえば、姥(やまうば)や河童(カッパ)や鬼などが主人公を援助したり、 人々を祝福したり,特定の家を富裕にしたりする話もあります。