「特に。ここの川に住んでいた河童は、とても優しい妖怪だったそうだよ」
おばあさんが、河童の石像の頭に川の水をかけていました。

ユウタは驚きのあまり、何も言うことがありません。

「今じゃ自然も減ってきて、夜でも明るい。
しかも、若い人は物を大切に扱っていない。
これじゃ、妖怪が出ることなんてないだろうねぇ」
おばあさんが言いました。

ユウタは、河童と歩いたこの里を思い出しました。