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プロフィール
おうし座は冬を代表する星座で、黄道12星座の中で最も明るい星座です。星が一ヶ所
に集まったすばるという星団はこのおうし座に含まれています。これは日本でも有名
です。V字型に並んだ星の並びはおうしの顔を形作っています。
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牡牛座の神話 - ギリシア神話より
愛しい人を連れ去った牡牛
フェニキア王の娘のエウロパは、海辺の牧場で(*1)侍女達と花を摘んでいました。そこへどこからともなく白い牡牛が近づいてきて、エウロパの傍にうずくまりました。エウロパがなでていても逃げることも暴れることもしません。それどころか、牡牛は背に乗ってほしいような素振りを見せます。エウロパは面白半分でその背に乗りました。しかし、エウロパが背に乗るとすぐに牡牛は身を起こし、海の中へ入り走り始めてしまいました。
エウロパは必死に牡牛の角にしがみついて、助けを求めました。しかし、まわりにいた侍女達も突然の出来事に、ただうろたえるばかりです。
牡牛はそんなことはお構いなしで、海の上を平然と沖へ沖へと走っていきます。エウロパは、遠ざかっていく浜辺の侍女達に助けを求めますが、どうすることもできませんでした。
泣き疲れたエウロパが我に返って辺りを見渡すと、人影もない海なのに、牡牛の周りにはイルカの群れや妖精達の列が後に続き、人魚達は楽しげに歌っていました。
エウロパは 「私をどこに連れて行くつもりなの?」と、たずねました。それに対し牡牛は 「何も心配することはない。私は大神ゼウスで、あなたを花嫁にしたいのです。」と言いました。こうして大神ゼウスの変身した白い牡牛は、浜辺から海を渡って島に着き、エウロパとゼウスは結婚しました。
今のヨーロッパという呼び名は、エウロパとゼウスが上陸したところで、「エウロパ」からつけられました。
*1 侍女 身分の高い人に仕え、身の回りの世話をする女。腰元。
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