[初期中世美術] 《メロヴィング朝》 メロヴィング朝の写本には、特有の「鳥魚文」も見られ、 花や鳥のモチーフを幾何学的構成と組み合わせた例も見られる。 様式の点では古代の自然主義的表現と明らかに対照をなしていて、 絵画芸術が、貴金属工芸から多くの技術を学んでいたことを示している。 メロヴィング朝の美術においては、特に写本装飾、 たとえば十字架などに注目すべきものがある。
《カロリング朝》 カロリング朝美術の特質を最も良く示しているのは、豪華な写本群である。 フランスではトゥール、ランス、コルビーなどを拠点として、 ザンクト・エンメラムの福音書などが作られた。 |