[新古典主義美術] 新古典主義とは、一言で言うと古典古代の美術を 自分たちの美術の規範にしようという運動であった。 本格化した古代志向の底には、 ロココ美術の享楽(きょうらく)主義的な内容と 感覚的な様式に対する批判と反省があった。 人々は古代美術の内容や、簡素で壮大な形態感覚にひかれたのである。 新古典主義美術は帝政様式への変貌(へんぼう)を遂(と)げる。 この時期にはかつての簡素さを失い、 帝国の栄光を示す威圧的(いあつてき)な雰囲気を漂わせるようになる。
《この時代の絵画》 |