近代の温泉
近世では、多くの一般庶民にも温泉が使われるようになったことが分かった。
近代とは、日本史で言う明治〜昭和時代を指す。明治時代は、
日本が急激に成長する時期だった。西洋医学もこのころにドイツから
正式に輸入され、ドイツの温泉医学も日本に伝えられた。
今回は、近代で温泉が大きく成長した理由を説明する。
ベルツ博士による指導
鉄道の発展
草津温泉(群馬県)や箱根温泉(神奈川県)などは、
ベルツ博士による温泉医学や温泉地作りの指導により発展することができた。
昭和時代に入ると、鉄道が大きく発展する。
すると、多くの地域から観光客が訪れることになった。
この事項をきっかけに、温泉は日本の顔となるまで成長することができた。


 
小田急線の普及→箱根温泉の発展  東武線の普及→鬼怒川温泉の発展
多各地で温泉の新規掘削などの温泉開発が進められ、
熱海温泉(静岡県)や別府温泉(大分県)、箱根強羅温泉(神奈川県)
などが大きく発展していく。
新規堀削などの温泉開発
国内の高度経済成長に合わせて、
温泉地も湯治の場から保養の場・慰安の場へと発展していく。
高度経済成長による温泉の成長
現代へ

 

明治時代になると、行政的にも温泉がとりあげられるようになり、
初めて温泉の全国調査が実施された。
また、「日本鉱泉誌」が発売されるようにもなった。
以上のように、鉄道普及がきっかけに
「温泉大国日本」となるまでに至ったのである。
行政による温泉の取り上げ
まとめ