近世の温泉
ここでの近世とは、江戸時代のことを指す。
古代→中世と時代が進むと、温泉の利用幅が広がってきたことが分かった。
しかし近世に入るとさらに利用の幅が拡大されて庶民にまで広がるようになった。
今回も、そのことが分かるエピソードを紹介するので、見てほしい。
まとめ
多くの文献による記述
以上、近世になると将軍や武士だけではなく、
一般庶民にも利用されるようになったことが分かる。
この時代を基に温泉は大きく発展していくことになるのだ。
伊勢参りや金比羅参りの行き帰りに
江戸時代には、温泉が各地に広がり様々な文献に登場するようになった。
伊勢参りや金比羅参りなどの行き帰りに、
温泉地に宿泊するケースも多く見受けられた、という記録が残されている。
これは、温泉が一般庶民にとっていかに身近なものになったかが分かる。
農民や町民など庶民は、湯治願いを出して許可を受けて
湯治を実施したという記録が残されている。
このことにより、温泉は将軍や武士だけではなく
一般庶民に使われていたことが分かる。
一般庶民による記録
将軍によるこだわり
近代へ

 

温泉は「御扱湯」とも呼ばれるようになり、
将軍の命令により熱海や草津の温泉を江戸城に運ばせた。
そして、その湯を沸かして将軍が入浴した。
このことにより、いかに温泉が愛用されていたかが伺える。