神話の基礎知識
神話の話に入る前に
神話…この言葉を聞いた事は少なくとも一度はあるのではないでしょうか。
また、パッと見ると名前のイメージから固い感じがするのではないでしょうか。
しかし神話とは実際は人間性もある興味深い話です。
神話を比較する事で国ごとの考え方も少しは理解する事が出来るはず、という事でここでは神話についての知識と理解を深めていく為の主な説明をしていきます。
神話とは…
事物の起源、意義を伝承・象徴的に述べる説話的な物語です。
神話のテーマとしては主に「世界の存在理由」、「生きる者の存在理由」、「死は何故訪れるのか」、というものが挙げられます。
※神話と書いてありますが必ずしも神様が出てくるとは限らず、神話によっては登場する神様は何人にもなったりする事があります
神話は、その神話を持つ文化集団の思想を探るのに重要な要素の一つでもあります。
神話と伝説の違い
伝説:物理的に現実に存在するものに関係する物語
神話:世界の創造など概念的なものの起源を伝える物語
神話にも様々な種類があります。
「ギリシャ神話」・「北欧神話」・「日本神話」…これらは聞いた事がある神話ではないでしょうか。
実際世界中には多くの神話が存在しており、その数は文化や民族の数だけあると言っても過言ではありません。
今回、このサイトでは大きく西洋と東洋にわけて神話についての概要、そして比較を行っていく事にしました。
一般的な考えの神話の違い
西洋
神:基本的には唯一神が多い
(例:ギリシャならゼウス、といった感じです)
東洋
神:自然を司る神様が多く、唯一神は少ない
(例:日本の場合は八百万の神、というように数が多く、順位は基本的にはないものが多いようです)
ここでまず西洋、特にヨーロッパあたりの気候について考えてみましょう。
ヨーロッパの地域は古来より、他の地域に比べて安定した気候で合理的な考えを持つ人々が住んでいました。
それにより哲学が発展して思想が生まれていったのです。
その事を踏まえて考えていくと「自分よりも優れた人物を敬っていたが為に唯一神、人体の神が生まれたのではないだろうか」という考えに辿り着きました。
そして、東洋の方はヨーロッパ等に比べて気候の変動が激しいです。
特に多かったのが水害や台風による被害で、古来より人々はそれらに苦しめられていました。故に「人々は自分たちが太刀打ち出来ない自然を神として見ていた」のだと考えられます。
以上から、西洋と東洋の神様の考え方に違いがある事は確かなようです。