世界の風土
世界の風土の分類は大きくわけて次の3つになります。
神話を説明するにあたり、この風土について知っておく事が必要なのです。
3つの風土ごとに派生された神話などはその土地の風土に少なからず影響されています。
モンスーン型
南・東南・東アジアが該当します。
気まぐれな自然による被害が稀にあります。(例:台風、津波など) 鋭敏な感受性、人生の洞察感が磨かれていき仏教などが派生した土地です。
砂漠型
アラビア・アフリカ・モンゴル等が該当しています。
この地域は過酷な荒々しい自然の環境に支配されています。人々は水をめぐり他人には「敵意」を、仲間内では「団結と服従」が深い民族となりました。
自然への対抗、神へ絶対的服従があります。(キリスト教に該当します)
牧場型
ヨーロッパ地方が該当します。
穏やかな自然で上の2種類と比べ、明らかに住みやすい気候に恵まれています。
そこから合理的な思考が生まれ、哲学が派生して科学が生まれていきました。
以上の点をふまえて東洋と西洋の気候を考えてみるとしましょう。
すると、東洋は「気まぐれな自然」、そして西洋では「穏やかな自然」が多いという事になります。
絶対的なモノ-何に支配されているのか-
西洋では穏やかな自然に恵まれ、東洋では気まぐれな自然に翻弄された人々。
では彼らは何に従っていたのでしょうか。
西洋、主にヨーロッパの方は古代ではローマが支配をしていました。
この時代には封建制度も作られて縦社会が出来ており、王による支配は長い間続いていました。
故に人々、特に支配されていた人々は「救い」を求めていたのではないのでしょうか。
対して東洋の方では長い統治というものはほとんど行われておらず、人々は時折来る自然の災害に頭を悩ませていました。
現地の人々は「自然には絶対に逆らえない」という考えにたどり着き、自然を「逆らえない神」という対象にしていたと考えられます。