断頭台へ

断頭台へ


「不幸にあって初めて人間は自分が何者であるかがわかります」


ヴァレンヌ事件以後は、オーストリアと反革命通謀を疑われ、92年の八月十日事件によりタンプルに移されました。 ルイ16世が処刑された1793年1月から1年半たらずのうちに約二千七百名が処刑されました。
革命家達は権力闘争に明け暮れ、革命の残酷さを晒しヨーロッパ各国から集まった知識人や義勇軍を幻滅させてしまいました。
1793年10月16日、革命広場でマリー・アントワネットは処刑されました。 最後、断頭台まで歩いていく際に、マリーは死刑執行人の足を踏んでしまいます。 そのとき言ったとされる言葉は「ごめんあそばせ。わざとやったのではありませんの。」でした。
これが彼女の最後の言葉となわけです。名門ハプスブルク家のお姫様として生まれ、努力もせずに手に入れた地位。彼女が願った地位ではなかったかもしれませんが、身分が与える特権を当然のごとく受け取り感謝することもなく自由に生きてきました。 もし彼女がこの時代に生まれてきたらどんな人生があったのでしょうか。 文頭にある言葉はマリーのものです。自由も、平等もマリーの時代より保障されている今こそ彼女の言葉に耳を傾けてみるのはいかがでしょうか。


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