Revolution de juillet
1830年7月に復古王政以来の正統ブルボン王朝(*1)が倒された革命。
復古王世紀には亡命先から帰国した旧貴族をはじめとする反動が強く、
上層ブルジョワジー(*2)を基盤とする自由主義者がこれに対立していた。
そして、シャルル10世(*3)の治下にこの対立が激化し、
1830年春には議会が王及び反動的内閣と衝突した。
このときシャルル10世が、出版の自由の制限や選挙法の改悪を強行したため、同年7月にパリで蜂起した民衆と政府軍との間に市街戦が生じた。
シャルル10世は亡命し、金融業者などの指示の元にオルレアン家の
ルイ・フィリップ(*4)が即位し、
七月王政(*5)が始まった。
(*1)16世紀から19世紀はじめにかけてのフランスの王朝。
(*2)本来の意味はヨーロッパ中世の住民。後に意味が変化していく。
(*3)ルイ16世の弟。七月革命で市民に追い出された。
(*4)(1773〜1850)在位は1830〜48 二月革命で追放され、イギリスで死んだ。
(*5)立憲君主制をとり、財産資格による制限選挙制が維持され、金融業者や大ブルジョワジーが社会の支配てき地位を占めた。
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