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〜ダーウィン以前の進化論〜
ダーウィンが誕生する前までは、生物が進化してきたという考えは聖書によって禁じられていました。
そんな中、生物は進化してきたものだと言い張る人達は少数ながらいました。その代表にラマルクというフランスの学者がいました。彼は、獲得形質(動物が獲得した変化)は子に遺伝すると主張しました。 |
キリンは首が長い! 形質が遺伝して子も首が長い!
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ラマルクという人物は、「用不用説」という説を唱えました。それは、例えばキリンは高い木の葉を食べようと思って首が長く伸びたこと、モグラは土中で暮らしていて目が見えなくてもいいので視力が低下したことです。
つまり、よく使われる器官は発達し、使われない器官は退化することです。 |
モグラは視力が衰えた キリンは首が長くなった
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〜ダーウィン進化論の始まり〜
ダーウィンは、進化論の代表作として有名な「種の起源」という著作物を著しました。
この書物は、民間人にとても人気が出て、即刻売り切れました。1858年に発表し、翌年1859年に本として出版しました。
もともと14章構成でしたが後に1章追加して15章になりました。日本で翻訳されて出版されたのは1896年でした。
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〜動物から学ぶこと〜
ビーグル号の航海を終えて、採集してきたものの中からアリクイの化石に目を向けました。その化石から、当時のアリクイは今のアリクイよりも大きいことが分かりました。
それと同時に、アリクイは時間をかけて、小さく変化してきたのではないかと考えました。それが進化論の始まりになったといえるでしょう。 |
アリクイから学ぶこと
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また、ダーウィンはヒワの標本にも目をつけました。このヒワは、エクア ドル領の赤道直下にあるガラパゴス諸島という島に生息していました。
同じ島の中でも場所によってヒワの体の大きさやくちばしの形が少しずつ違っていました。そこで、ダーウィンは島の環境の違いで容姿が変化したのではないかと考えました。 |
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体が大きいヒワ |
くちばしの形が違うヒワ |
ヒワから学ぶこと
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〜変異〜
ダーウィンは、変異について調べました。変異とは、同じ種の生物に異なる性質が現れることです。 |
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円斑点 |
長方形 |
正方形 |
多角形 |
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そのころ、優れた能力を持つもの同士をかけあわせて有利な品種をつくる育種と呼ばれるものが行われていました。
例えば、大きい実がなる果物と成長が早い果物をかけあわせて、成長が早く実が大きい果物をつくることができます。ただ、自然界で、有利な固体が選択されることは証明されていませんでした。 |
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実の大きいブドウ |
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成長の早いブドウ |
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実が大きく成長が早いブドウ |
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