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〜パンゲネシス説〜
ダーウィンは、変異がどのように起きるのかを証明するためにパンゲネシス説という説を唱えました。
ダーウィンは、生物の細胞にはゲンミュールという増殖したり、他の細胞に移ったりする物質があると考えました。 |
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生物の精子や卵などの生殖細胞以外の細胞(体細胞)のゲンミュールは生殖細胞に運ばれ、体細胞の情報が生殖細胞に運ばれます。
この仕組みをパンゲネシスといいます。親の体に起きた体細胞の変化が子供に伝わると考えたのです。ゲンミュールというのは、遺伝子と似たように見えますが、実はまったく違うものです。 |
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〜進化論のまとめ〜
ダーウィンの進化論の構造は、「生物の変異」、「変異の遺伝」、「生物間の生存競争」によって成り立っています。
変異の遺伝が何回も何回も繰り返されることで、生物は進化していきます。
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ダーウィンは、オスとメスの差異に気づきました。オスの方が力が強かったり、体が大きかったりしていました。
そこで、ダーウィンは自然淘汰に合わせて雌雄淘汰があることを発見しました。
雌雄淘汰とは、メスが交尾の対象とするオスを選ぶことです。ネコなどどの動物も雌雄淘汰があります。 |
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メスに選ばれるライオンと選ばれないライオン |
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〜ダーウィン以外の自然淘汰〜
ダーウィンが自然淘汰に気づく前にすでに自然淘汰に気づいた人がいました。
ウォーレスというダーウィンと同じイギリスの人です。彼は、自然淘汰をダーウィンよりも早く発見しました。しかし、ダーウィンが、「種の起源」を出版してしまったので、自然淘汰を発見した最初の人はダーウィンだと思われたのです。
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〜進化論の反響〜
ダーウィンの進化論は、多くの科学者に影響を与えました。
イギリスのトマス・ヘンリー・ハクスリーという科学者は、ダーウィンの進化論を支持し、人間も進化してきたと言いました。
彼は、後に「ダーウィンのブルドッグ」という異名を持つほどダーウィンの進化論に反対する者と言い争いました。
トマス・ヘンリー・ハクスリー以外にもチャールズ・ライエルという「地質学原理」という著書を残した人物や、ダーウィンの友人であるジョセフ・ダルトン・フッカーという人物もダーウィンの進化論に賛成しました。
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〜進化論に反対する者〜
ダーウィンの進化論に賛成するものばかりではありませんでした。
宗教の世界でダーウィンの進化論に反発するものがいました。ものを創造する神に反するものであると言われたのです。それで論争が起こり、 討論会が開かれましたが、結果はダーウィン賛成側の勝利となりまし
た。
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