富士山噴火史

 先ほど説明したように、富士山は幾度もの噴火を繰り返してきました。噴火の歴史をたどると、10万年以上前にもさかのぼります。700年頃からは、数年刻みに噴火を繰り返すようになり、激しい噴火活動は1707年まで続きました。

年代 出来事
10万年以上前 噴火。小御岳形成。
2万年前頃 噴火。古富士形成。
3000年前頃 噴火。新富士形成。
紀元前500~300 噴火。
200~300 噴火。
500~600 噴火。
750 噴煙。万葉集に詠まれている。
781 噴火。続日本紀に「山麓に降灰し、木の葉枯る」とある。
800 噴火。日本紀略に「山頂の大噴火が荒れ狂い、川の水を紅色とした」とある。
802 噴火。山頂より火山弾、火山灰。東斜面の小富士誕生。
826 噴火。相模国寒川神社の記録。
864~865 噴火。北斜面の長尾山からの溶岩により青木ヶ原樹海形成。
870 噴煙。
932 噴火。山頂より。
937 噴火。北斜面より。鷹丸尾溶岩流、檜丸尾溶岩流は山中湖をせきとめた。
952 噴火。北東斜面より。神火、水神を埋とある。
993 噴火。北東斜面より。
999 噴火。山頂より。本朝世紀に「不字御山、焚く」とある。
1017 噴煙。更級日記。
1033 噴火。南斜面より。日本紀略に「富士山噴火、峰より起り、山脚に至る」とある。大沢崩への溶岩流。
1083 噴火。扶桑略記に「富士山燃焼」とある。
1511 噴煙。妙法寺旧記に「窯岩燃ゆ」とある。
1560 噴火。側火山。日本災異志。
1700 噴火。斜面に小型爆発火口が誕生。日本災異志。
1707 噴火。宝永火口形成

 表からわかる通り、富士山の噴火活動はここ300年沈黙が続いています。果たしてこの沈黙は何を示しているのでしょうか。あなたは再び噴火する日が来ると考えますか?ではでは、次の章でゆっくりと考えていきましょう!!

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