富士山の気候1 【気温】 富士山の気候は予想以上に厳しいものです。一般的に気温は、100m上がるごとに0.6℃下がります。つまり標高3776mの富士山は、頂上は平地と比べて約20℃くらい低くなるのです。富士山頂の月平均気温は、夏の一時期を除いてほとんどが氷点下で、年間平均気温は-7.1度という大変厳しい環境にあるのです。 【風】 また、高度が上がれば上がるほど風も強くなります。山の上では地上と比べ1.5〜2倍速さとなり、風下にははげしい渦を起こします。初冬には連日20m/s程の風が吹き、時には最大風速が50m/sを超えることもあります。山頂では、1964年10月5日に最大瞬間風速91.0m/sという驚異的な数字を記録しました。 【天気】 富士山の天気は、非常に変わりやすく、予報しにくいものであります。天候が悪化すれば立っているのですら困難な一方、平地は雨でも富士山の上部では快晴という時もあります。 ▼Back ▼Next |
風速と被害の目安 【20m/s】 身体を60度くらいに傾けないと立っていられない。子供は飛ばされそうになる。 【50m/s】 たいていの木造家屋が倒れる。樹木は根こそぎになる。 |