噴石

【噴石の特徴】
噴火が激しくなると、火山灰のほかに小石や大きな岩が空から降ってきます。これらの火口から飛び出す岩の塊は、「噴石」といわれています。噴石の正体はそれまでに火口を埋めていた溶岩などで、これらが噴火によって砕かれ様々な大きさの岩となって空高く放り上げられます。中には直径が数十メートルに及ぶものもあり、河口近くには人の背を超えるような大きな岩が転がってることもあります。
また、噴石はブルカノ式火山、ストロンボリ式火山、プリニー式火山の3つに分類されます。(→火山地形による分類を参照)

【予想される被害】
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人命への被害-
噴石は当たれば即死することがあるように、とても危険な災害です。また、降ってきてからでは手遅れなことも多く、多くの死傷者を出してしまうことも少なくありません。

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家屋への被害-
飛んできた巨大な石は、建造物にも大きな被害をもたらします。また、噴石の持つ熱によって火災が起こることもあります。

【代表的な被害例】
1986年鹿児島県の桜島では、噴石が麓の古里温泉を直撃し、玄関ロビーの屋根を破壊し6人の負傷者をだしました。また、1993年のコロンビアのガレラス火山では突然の噴石により9人の犠牲者を出しました。

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