火砕流 【火砕流の特徴】 火砕流とは、マグマの破片やガス、石片など多種多様の物質が一団となって流れる現象とをいい、ドロドロと流れる溶岩流とは違い、見かけはモクモクとした煙のようです。その煙はとてつもない速さで地表を這い、あらゆるものを飲み込んでいってしまいます。火砕流の温度は500℃を超え、夜間に遠くから見ると赤く見えます。 【火砕サージ】 火砕流とよく似たものに「火砕サージ」があります。火砕サージとは、火砕流と同じく火山灰や軽石を内部に含む高温で高速の流れであります。火砕サージの堆積物は火砕流に比べれば薄いが、高温の砂嵐のような火砕サージは流域の建物を焼き尽くしてしまうほどの破壊力を持ちます。 【予想される被害】 -人命への被害- 火砕流の破壊力は計り知れないものがあり、ひとが直接巻き込まれた場合には即死すると考えられています。また、運よく命を落とさずに済んだとしても全身にやけどを負ってしまう被害が考えられます。 【代表的な被害例】 火砕流という言葉が人々に知れ渡ったのは、恐らく1991年06月03日の雲仙普賢岳の火砕流がおきたきでしょう。この時は、火砕流の発生を予想していなかったため多くの人が逃げ遅れてしましいました。そして摂氏400℃といった高温の火砕流に飲み込まれ、死者行方不明者43名を出す大惨事となってしまいました。 ▼Back ▼Next |
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