BSE(bovine spongiform encephalopathy)
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病原体:
TSE(伝達性海綿状脳症:Transmissible Spongiform Encephalopathy)
牛海綿状脳症と呼ばれます。
一般的には、狂牛病(Mad Cow Disease)として知られています。
牛の脳がスポンジ状(海綿状)になる
中枢神経病です。
TSEは、未だに十分に解明されていない、伝達因子(病気を伝えるもの)と関係する病気の一つです。
TSEの特徴として、
・潜伏期間は数ヶ月から数年の長期間に渡る
・進行性、致死性の神経性疾患
・罹患(病気にかかること)した動物、ヒトの脳の薬剤処理抽出材料を電子顕微鏡で観察すると、
異常プリオンタンパク(細胞タンパクの異常化したもの)の凝集体が確認できる。
・病理学的所見では中枢神経系の神経細胞および神経突起の空胞変性(細胞質内の水分増加が起こり、
その後空胞が生じるもの)、星状膠細胞(周囲に多数の短い突起を放射状に伸ばす、神経膠細胞)の増殖。
・伝達因子によるヒトや動物での特異的な免疫反応がない。
が、あげられます。
TSEはまだ十分に解明がされていませんが、
最近では、
プリオンという、通常の細胞タンパクが異常化したものが原因だと考えられています。
プリオンは、ウイルスの感染に効く薬剤でも効果がないといわれています。
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感染経路
BSEは、伝達因子に汚染された肉骨粉(食肉処理の過程で得られる肉、皮、骨の残りから作られる飼料原料)を
含んでいる飼料の流通を通して感染が広がったといわれています。
また、その汚染の原因をたどると、スクレイピー(ヒツジなどの神経系を冒す、致死性の高い変性病。TSEの一つ)に
感染したヒツジまたはTSEに感染したウシのいずれかだと考えられています。
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潜伏期間
2〜8年間の
潜伏期間です。
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症状
不安動作をみせる、歩くとふらつく、転倒しやすなる、立てなくなる、
攻撃的な異常行動がみらるなどがあり、発症後2週間〜6か月で死亡してしまいます。
BSEは1986年に
イギリスで初めて報告されて以来2007年までに
イギリス国内で約18万頭に発生しました。
イギリスでのBSE大量発生は、
BSEに感染した牛からとれた肉骨粉を他の牛がえさとして食べたことにより発生してしまった
と考えられています。
最初に BSEに感染した牛の発生は、突然変異などの説がありますが未だにわかっていません。
牛以外の動物への感染は様々な実験を行った結果
牛肉を食べたりすることによって感染することはないとわかりました。
数年前までは日本でも
輸入禁止などの対策がとられていました。
今でも政府は色々な対策をしています。
予防、治療へ