インフルエンザ
病原体:
インフルエンザウイルス(influenzavirus)
インフルエンザウイルスは、ウイルスの分類上としては、
エンベロープを持つ、マイナス鎖の一本鎖RNAウイルスとして分類されている、
A型インフルエンザウイルス
B型インフルエンザウイルス
C型インフルエンザウイルス
の3つを指します。
これらは、ウイルスの中にあるタンパク質の差から、A型とB型に分類されます。
また、A,B,Cの詳しい分類は、抗原性・病態的・形態的・遺伝子的の違いによってされています。
よく、「インフルエンザA型」の中で、「香港型」というような呼び名を耳にしませんか。
これは、インフルエンザウイルスの表面にある、赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)というタンパク質の
A型の複数のタイプがあることで、組み合わせがたくさんあることによります。
感染経路
インフルエンザウイルスは、
飛沫感染です。
患者の咳、くしゃみによって出る飛沫や分泌物を吸い込むことで、呼吸器に感染します。
潜伏期間
潜伏期間は、1〜3日と短いです。
症状
インフルエンザは
風邪とよく似た症状があらわれますが、
風邪より高い熱(およそ40℃)やひどい頭痛が目安となっています。
症状は似ていても原因となるウイルスは全く違うものなのです。
ひとつめは「
A型インフルエンザ」と呼ばれるもので最も症状が重いです。
大流行が起こるたび多くの死者をだしています。
A型ウイルスはとても変化しやすいため免疫ができにくく、何回も感染してしまいます。
ふたつめが「
B型インフルエンザ」です。
A型と症状はよく似ていますがやや軽めです。
また、A型ほど簡単に変化しないので免疫が役に立ち、それほど大きな被害はでません
みっつめが「
C型インフルエンザ」と呼ばれるもので
症状は軽く、変化もしないため1度感染すれば免疫ができます。
インフルエンザA型の構造はこのようになっています。
予防、治療へ