Polio

ポリオ



病原体:ポリオウイルス(poliovirus)

ポリオウイルスは、典型的な腸内ウイルスです。
ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に属するRNAウイルスで、1〜3型あります。
1型が大流行の原因になることが多く、麻痺型ポリオ患者から分離されることがよくあります。

感染経路
ポリオウイルスは腸内ウイルスなので、感染者の便で汚染された水などを介して経口的に感染し、
咽頭、腸管でポリオウイルスは増殖します。

摂取されたウイルスは咽頭、上気道、腸管粘膜などから感染します。
扁桃や頚部リンパ部および腸管膜リンパ節、深部リンパ部で増殖し、 血液中に侵入してウイルス血症を起こします。

その後、血液の流れに乗って他の臓器にも広がって増殖していき、
ウイルスの量がどんどん増えて第二次ウイルス血症を起こします。
このとき、ウイルスは中枢神経に達して、神経麻痺を起こしています。

また、ポリオウイルスは、汚れた手、飲食物、おもちゃなどを介しても感染します。

潜伏期間
潜伏期間は、3〜21日、通常であれば7〜12日です。

症状
ポリオウイルスに感染しても多くの人は明確な症状はでません
知らない間に免疫ができます。
4〜8%は軽症で、かぜと似たような症状、胃腸症状(のどの痛み、咳、発汗、下痢、便秘など)を起こします。
しかし、脊髄の一部にウイルスが入り込み、手や足を中心として麻痺があらわれることがあります。
麻痺は、下肢に起きることが多いです。
1〜2歳の子どもがかかることが多かったです。

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