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現状

☆問題点

●宇宙酔い                 

乗り物酔いは経験したことはありますか?
乗り物酔いは、乗り物が揺れることによって、 体内の3つの感覚器官がダメージを受けることにより、吐き気などの症状が起きることである。

同様のことが宇宙空間でも起きる。


(NASAより)

宇宙酔いとは重力のほとんどない宇宙区間に入ってから、 数分ないし数時間以内に吐き気や嘔吐を起こす状態のことである。これ以外にも頭痛、頭が重い、虚脱感、倦怠感や食欲不振などの症状を引き起こす。発症後、通常3日から5日以内には症状が落ち着く。
地上では体内の3つの感覚器官から脳に送られる情報によって、自分の位置や状況を判断する。
3つの情報とは目の情報、耳の奥のほうにある前庭器官で感じる情報、筋肉や腱などにある深部感覚という筋肉の張り方や圧迫の情報である。耳や筋肉から送られる情報は重力により正確に機能するため、重力のない宇宙空間では正確な情報が届かずに脳は混乱するのである。その混乱が宇宙酔いの原因として有力とされている。

これまでのさまざまな研究などから宇宙酔いと乗り物酔いには因果関係がないといわれている。
つまり、車酔いをする人が宇宙酔いを必ずするというわけではないのである。また、車酔いをしない人が宇宙酔いをしないというわけではないのである。

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