補聴器で聞き取りにくい状態



補聴器は機械ですので、私たちの気持ちをくみ取ることはできません。
なので、どんな時でも私たちを助けてくれるというわけではないのです。

ここでは、補聴器では聞き取りにくい状況というのを紹介します。


<周りがうるさいとき>
補聴器は、音を増幅はしますが、聞きたい音だけを選んでくれるような機能はありません。
聴覚障がい者は、入ってきた音を聞き分ける機能も低下しています。
健常者でも、周りがうるさいと必要な音だけを聞き分けるのは、難しいですよね。
ですから、聴覚障がい者は健常者以上に聞き取るのが困難です。
このような場合、聴覚障がい者本人も、「このような状況は聞き取れないのだ」ということに気づいてないという場合も多いです。
ですから、「集中すれば聞き取れるはずだ」ということではないのです。


<距離があるとき>
補聴器は、普通に会話をするときに使いやすいように作られています。
なので、2〜3mくらいまでの距離であれば比較的に聞き取りやすいです。
しかし、それ以上離れると、大きな声を出しても聞こえにくいということが多いです。


<話し相手が多数いるとき>
音色の聞き分けが難しくなります。
したがって、誰の声なのか判断がつきにくくなるのです。
また、左右の聴力のバランスがとれていないと、どちらの人が話しているのかという判断がつかないこともあります。
  


      

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