出逢い 2
俺はその後、バーゲンを一通り回って一度外に出た。
するとそこには…
「……さっきの…」
驚きのあまり声にでてしまう。
そう、さっきの女の子が人通りの多い中、右往左往していた。
白い杖を持っているためか、みんな避けて歩いているが、
声を掛けようなんて人はいないようだ。
よし………
「……どうしたの?」
「!?」
「さっきはぶつかってごめんな?」
「あ、さっきの……」
「うん。んで、右往左往してたけど、何かあったの?」
「……道に迷っちゃった…。ねぇ、駅ってどっち?」
「あっち…………あっ」
駅の方向を指さし、気付いた。
ミスった。目が……。
「ごめんなさい………」
また謝ってしまった……。
「―――……謝るくらいなら、案内してよ!」
「え??」
「いいからっ!駅まで連れて行って!!」
手!と言って、その女の子は俺の手を要求してきた。
「はい……」