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ミドリムシとは

ミドリムシは、原生生物界ミドリムシ植物門の単細胞藻類の総称で、学名であるEuglenaから、ユーグレナとも呼ばれます。種は約800ほどあり、鞭毛虫類としても分類されます。

紡錘形で体長は60μmから75μmほどですが、大型の種類では400μmほどになるものもあります。前端には、貯胞と呼ばれる大きな穴があり、その中から1本の長い鞭毛が出ています。出ている鞭毛以外にも、身体の中に短い鞭毛が隠れています。鞭毛の基部には赤い眼点を持ちます。貯胞は、収縮胞からの排泄場で、他にも貯蔵物質のパラミロンを持っています。繁殖は、縦分裂によって無性的に行います。

体内には葉緑体があり、光合成をするという点からは、植物的な特徴があると言えますが、ミドリムシは鞭毛を用いて水中を移動するため、この点では動物的な特徴があると言えます。光合成をするため、口などの捕食器官はありませんが、周囲に有機物やミネラルなどの栄養塩類があると吸収することもあります。

ですが、現在のミドリムシの祖先は、葉緑体を持たず光合成をしていなかったと考えられており、水中を泳ぎながら藻類やプランクトンを捕食して生活していたとされています。そういった中で、光合成をする生物を身体の中に共生させる種が現れたことから、現在のミドリムシが誕生したと考えられています。

また、代表的な淡水性プランクトンで、湖泥や池、水たまりなどの有機物の多い場所に1年中生息します。

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