Section8. コーチ

選手にとって身近な存在である“コーチ”の方の声も聞いてみたいと思い、インタビューとアンケートに答えて頂きました。

インタビュー

車椅子テニスの指導者をしている菊池コーチにお話頂きました。
実は、メンバーのR.Kも日頃からご指導頂き、お世話になっている方です!

菊池コーチ


コーチ歴:15,6年
元々、TTCで指導していましたが、現在は、車椅子テニスの初心者をある程度育てて、TTCのような規模の大きなスポーツジムへ送り出しています。
TOKYO2020パラリンピックの車椅子テニスの日本代表8人のうち4人教えた経験があるそうです。
自身も身体の右側が不自由だそうです。

コーチを始めたきっかけ

ある人にプロのコーチを目指すように勧められ、アメリカでコーチのライセンスを取得した。そして、プロのコーチになり、現在に至る。

ちなみに、井村コーチと一緒に厚生労働省で表彰されたこともあるそうです。

パラスポーツとは

まず、自分たちがどう生きたいか、ということが重要
絶対に、動かない、見えないを後悔したり、気にしたりするような生き方はしてはいけない。出来ないなら出来ないなりに、今出来ることや、活かせることを考える。

痛いから、これは出来ない…  ではなく、
痛いけれども、あれは出来る!  という考え方を持っていく

つまり、今、出来る範囲のことを精一杯やる!

課題

周囲の認知度
障がいやパラスポーツに対する認知度はまだまだ低い。昨今、マスコミに障がい者やパラリンピックが注目されるようになってきたが、ほんの一部に過ぎない。
まずは、知ってもらわないといけない。

例えば、災害が起こった際、周囲の人の助けが必要なことがある。
障がいの中で最も周囲の人に認知されにくいと言われているのが、聴覚障がいだ。聴覚障がいの方は読唇術を使って、ある程度話している内容を理解することができ、車椅子や視覚障がいの方の白杖のような特別な道具を使用していないため、パッと見たところでは聴覚に障がいがあることがわからないことがある。
災害が起こった際、避難放送が聞こえず困っても、助けを求められず、逃げ遅れてしまうという事態を防ぐためには、周りの人の理解・関心が必要だと思う。


指導者の育成
教える人を育てる必要がある。もちろん、選手を育てなくてはいけないが、そのためには、選手を育てることの出来る指導者がいなければならない。
パラスポーツの指導では、スポーツの技術的な面の他に、選手一人ひとりの障がいに合わせ必要なトレーニングやサポートが必要になり、障がいについての知識も不可欠になってくる。多方面の知識を必要とするため、パラスポーツの指導者は足りていない。パラスポーツは、サポートしてくれる人や教えてくれる人が居ないと出来ないスポーツなので、一人で始めることは難しい。

そのため、パラスポーツを盛んにするためには、指導者を育てるのがとても大事!

伝えたいこと

障がいを持つ人が身近にいるだけでものの見方が変わると思う、その見方を広めていってほしい。

冗談を言いあえるような仲になって欲しい(笑)
信頼し合えている関係が築けているってことだから。

また、障がい者の中には、家から出られない人もいることを知ってほしい。そして、そういう人もできるだけ外に出られるような機会を作り、健常者と障がい者が共に過ごせるような世界になったらいいと思う。

みんなが共存できる社会を目指して欲しい!



アンケート

他のコーチの方に、アンケートに答えて頂きました。

自己紹介

競技名:車いすテニス

コーチ歴:テニスコーチ歴29年
     車いすテニスコーチ歴7年

コーチした選手の主な受賞歴:アジアパラリンピック大会銀メダル

コーチとして

コーチになったきっかけ
自分がテニスコーチになるまで独学で(上達するのに)回り道をしたので、沢山の人に上達の近道をして貰いたいと思った。

嬉しかった事
携わった選手が永くテニスをやってくれていること、選手が結果を出すこと




まとめ

コーチングが出来る人が少ない、という指摘や、サポートの必要性、障がいやパラスポーツに対して理解が進んでいないこと、など、まだまだパラスポーツには課題が多いと深く感じました。このインタビューを通して、選手の考え方やパラスポーツを始めた人が成長するプロセスなどを実際にコーチをしている人から聞ける、というとても貴重な経験が出来たと思います。
インタビューに応じてくださった菊池コーチ、とても面白く、楽しいお話でした。

アンケートに答えて頂いたコーチは、選手たちが永く競技を続けてくれることが嬉しいと答えていたのが印象的でした。

ご協力ありがとうございました!



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