注意事項
現在、多くの人が無意識ながら、歴史的な背景や文化的な背景などの原因で気付かぬうちに差別をする側に回っていることがあります。ここでは、ヘイトスピーチを具体例として無意識に加害者側に回ってしまうかもしれない可能性を解説します。このページには様々な差別的用語が存在しています。
ヘイトスピーチとは
特定の個人や集団,団体などの人種,宗教,民族文化,性別などを差別的な意図をもって貶め,攻撃する言動のことを言います。対象とする存在への明確な差別的な意図に基づく暴言,あるいは差別的行為を助長扇動する言動のことを言います。日本で特に行われているヘイトスピーチは、「コリアンヘイト」です。
コリアンヘイトとは
日本人が行う在日韓国・朝鮮人及び韓国人に対する差別のことを言います。1,910年に行われた韓国併合によって多くの朝鮮人が日本に移住してきました。
さらに日本で在日朝鮮人は安い賃金で雇える労働力として多くの朝鮮人が日本に連れてこられ、昼夜問わず長時間働かされました。
その後戦争がはじまり、在日朝鮮人の扱いはよりひどいものになってゆきました。
1,946年に日本が戦争に負けるとGHQの指示により在日朝鮮人を祖国に返すことが決まりましたが、帰還を望まぬ人が大勢いたため、日本は朝鮮を占領した国としての責任から、帰還を望まぬ在日朝鮮人に対する優遇処置を設けました。しかし、これに対して日本人が治安の悪化や、帰還させてやるのに日本に残って血税で賄われた優遇を受けるのはおかしいとして抗議しました。これは今も一部の人々の間でヘイトスピーチとして続いており、それが朝鮮民族そのものへの差別となってしまっている場合もあります。
また、長年、韓国の日本への反日政策などから日本人が韓国・朝鮮人に嫌悪感を覚えSNS上やデモでのヘイトや差別的な行動が行われたりもしています。
また身近な所でも日本人は
・東京都千代田区にあるホテル「赤坂エクセルホテル東急」が、館内の食事会場やエレベーター前に「日本人専用」「外国人専用」と書いた貼り紙を掲示していることが指摘されました。ホテルのエレベーターには「日本人専用」「外国人専用」と掲示されていましたが、「何をもって日本人とするのか」「何をもって外国人とするのか」ということがはっきりしません。たとえば、日本人と外国人の間に生まれた人はどちらのエレベーターに乗ったらよいのか。判断基準が「見た目」なのか、実際に有している「国籍」なのか。など多くの認識の低さが指摘されています。
赤坂エクセルホテル東急は五輪開催に向けて新型コロナウイルスの感染予防のために、大会組織員会の指針を踏まえた上で「日本人専用」「外国人専用」の貼り紙をしたと釈明しました。
・には北海道小樽の「温泉騒動」と呼ばれる騒動がありました。泥酔したロシア人の船員による入浴を防止するため、ある温泉が「入店は日本人のみ」としたのです。
しかし、人種を理由に入浴を拒否するのは人種差別撤廃条約に違反するとして、同店で入浴拒否をされたアメリカ人の有道出人氏(2000年に日本に帰化)とケネス・リー・サザランド氏、ドイツ人のオラフ・カルトハウス氏の3人が、温泉の運営会社と小樽市に600万円の損害賠償と謝罪広告を求めて提訴しました。
札幌地方裁判所は2002年11月、「外国人あるいは外国人に見える者の入浴を一律に拒否するのは人種差別に当たる」と認定。運営会社に対し、原告3名にそれぞれ100万円(計300万円)の賠償支払いを命じ、控訴審もこれを支持して確定しました。
このように他の国に比べて日本での差別は少ないですが、日本にも人種差別は存在しています。