五感の不思議
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目が回る仕組み
皆さん誰でも「目が回った」ことがあると思います。一見耳と全く関係ないと思われるこの現象ですが、実は耳の中の三半規管が起こしているものなんです。
最初の方は自分が回転していることが感じられるのではないでしょうか?
しかし、だんだんそれが感じられなくなり、まるで自分が止まっているように感じられると思います。これ蝸牛の中のリンパ液の動きが原因です。
氷と水が入ったコップを回してみてください。最初はコップに触れている部分しか回らないですが、その後だんだん全体が回り始めると思います。
耳の中で起こっているのは、これと同じ原理です。
三半規管と耳石器でとらえられた体の位置・揺れやスピードなどの情報は脳へと伝えられますが、乗り物による不規則な加速・減速、発車や停車の繰り返し、右折・左折や曲がりくねった道などによる前後左右上下への揺れなどが過度に生じると、脳への情報量が過剰になったり、耳がとらえた情報と実際に目から入る情報とにズレが生じたりすることになります。
音楽を聴いて鳥肌がたつ?
みなさん音楽を聴いて鳥肌が立った経験はありますか?
音楽を聴いて、鳥肌がたつひとは、全体の50%と言われています、では、その仕組みはどうなっているのでしょうか?
「鳥肌が立つ」とは、「立毛筋」という筋肉が収縮することで起こるものです。この筋肉の動きは、人や動物がある物事に対して、戦うか逃げるかを自分自身に問いかけ、交感神経の働きによるものです。
人は音楽を聴くとき、これからどのようになるのかを想像します。想像が正しかったり、いい意味で期待が裏切られたときに、喜びをもたらすドーパミンという物質が放出され、にゾクゾク感を感じたり、鳥肌が立ったりするのです。
勉強に最適な音楽
人が「集中」するためには、ドーパミンが分泌される必要があります。
そのために、まず自分の好きな音楽を聴きましょう。ジャンルはなんでも良いです。
次に、リラックスしやすい「セロトニン」を分泌するクラシックの音楽を聴きます。
これにより、好きな音楽でやる気を出し、クラシック音楽や、自然の音で、集中力を持続させやすい、リラックスした状態を作り出すことができます。
黒板をひっかく音が不快なのはなぜ?
皆さん黒板をひっかく音を不快とかんじたことはありませんか?ほかにもフォークでお皿をキーキーさせる音や発泡スチロールをこすらせた音なども不快と感じるのではないでしょうか。これらの音には共通点があったのです。
これらの音は2000~5000ヘルツの音で、これはニホンザルの警戒の叫び声と同じといわれているのです。つまり「危険」という合図です。これらによる私たちの進化の過程の原始的な反射がいまにも残っているということなのです。
しかし、これらはいまだ立証はされていません。
耳が悪くなるってなに?
皆さん耳が遠くなったなぁと感じることはありますか?例えば電子レンジの音、虫や小鳥の鳴き声、体温計の音を聞こえずらいと思ったことはありませんか?今から耳が悪くなってしまう原因を紹介します。
耳が遠くなる原因
イヤホンやヘッドホンを使って大音量で音楽を聞いてはいませんか?イヤホンやヘッドホンから大きな音を聴くと蝸牛の細胞が損傷を受け、音が聞こえにくくなってしまいます。しかし、これらの症状は早期に医療機関を受診することで、改善することができます
また、急激な気圧の変化でも聞こえにくくなります。耳の中の気圧は通常は外の気圧と同じ状態になっています。しかし気圧の変化についていけずに気圧差が生じ、鼓膜が内側に押し出されることで、痛み、高いキーンという耳鳴りや、聞こえにくくなるなどの症状が出ます。飛行機に乗ったときや、エレベーターに乗った時に感じたことはありませんか?
普段からできる対策
・ビタミンB12を積極的にとる→レバー、シジミ、あさり、サンマなどに多く含まれていて、傷ついてしまった末梢神経を修復することができます
・気圧が大きく変化したときには、変化のときにはあくびをする→あくびや唾液を飲み込むことで、耳管を開けることができます。
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