マグロとは → 種類
マグロの種類
分類
一般にマグロと呼ばれる魚は、サバ科の中の8種の魚です。
大きくなると体長3メートルにもなるマグロが、塩焼きなどで親しまれているサバと同じ仲間と考えると面白いですよね。
マグロの種
クロマグロ
Thunnus orientalis
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太平洋に生息する最もメジャーなマグロです。味もマグロの中で一番おいしいといわれており、マグロの中のマグロと言われることもあるそうです。基本的にはお刺身やお寿司のネタとして売買されています。トロも多く、市場では高級品として扱われます。3メートルにもなる巨体・背中が青黒い・目が小さい・胸びれが短いことが特徴です。ホンマグロと呼ばれることもあります。
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タイセイヨウマグロ
Thunnus thynnus
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クロマグロの亜種で大西洋に生息します。用途はクロマグロと同じくお刺身やお寿司のネタで、クロマグロと同様にトロが多いため、高級品として重宝されています。クロマグロとの違いは生息域と寿命と体の大きさです。タイセイヨウマグロはクロマグロよりも少し寿命が長く、体もクロマグロより大きくなります。色などの特徴はクロマグロと変わりません。クロマグロと同じくホンマグロと呼ばれることがあります。
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ミナミマグロ
Thunnus maccoyii
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南半球の海に生息しており、主に南緯50~30度付近の、冷たい海に分布しています。クロマグロやタイセイヨウマグロと同じくトロが多いため、市場では高級品として扱われます。上の二種類と同じく、お刺身やお寿司のネタとして使われます。インド洋産のものが初期に出回ったため、インドマグロと呼ばれたり、オーストラリア産のものを多く輸入することから豪州マグロと呼ばれたりします。上の二種類よりも体が一回り小さいのが特徴です。
また、レッドリストにおいて、絶滅危惧種に指定されています。
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メバチ
Thunnus obesus
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世界中の温帯・熱帯域に生息しています。クロマグロより安価ですが、早春から晩夏にかけて日本近海で漁獲されたメバチの赤身は、クロマグロの赤身とほとんど遜色がないといわれており、日本で最も多く消費されているマグロです。用途はお刺身やお寿司のネタで、幼魚はお刺身に適さないため缶詰として使われます。目が大きいのが特徴です。 |
ビンナガ
Thunnus alalunga
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全世界の温暖な海域に生息しています。胸びれが長い鬢(もみあげ)に見えることから、ビンナガと呼ばれています。クロマグロなどに比べると身の色が淡くピンク色で、お刺身としてはあまり高価ではありません。ですが、脂ののった身はビントロとして回転寿司で親しまれています。基本的な用途は缶詰で、ツナ缶としては最高級です。特徴は長い胸びれです。
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キハダ
Thunnus alalunga
世界の熱帯・温帯域に広く生息しています。メバチよりも水深が浅いところに生息しているため、身は脂が少なくあっさりとしており、安価で取引されます。用途はお刺身から照り焼き、缶詰など幅広く使われています。お刺身やお寿司のネタとしては、関西地方で広く使われています。特徴は尾びれ、背びれ、体色が黄色いところです。
クロヒレマグロ
Thunnus atlanticus
大西洋の西側に生息しています。昔はタイセイヨウマグロと呼ばれていましたが、クロマグロの亜種であるタイセイヨウマグロと混同することを避けるために、クロヒレマグロと呼ばれるようになりました。生で食べられることはほとんどなく、缶詰などの加工品にして出されることが多いです。特徴は黒いひれです。
コシナガ
Thunnus tonggol
インド洋から大西洋の大陸棚に生息しています。尾ヒレが長いことから、コシナガと呼ばれるようになりました。用途は缶詰やステーキなどの加工品です。特徴はその長い尾と、体が1メートルと比較的小さく、マグロ属では唯一浮袋を持っていないところです。
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一般にマグロと呼ばれる魚にも8種類あり、それぞれ特徴があり、食の用途も違います。
また、調べたことで、カジキマグロという魚はなく、マグロとカジキは分類上の科も異なることを知り驚きました。
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マグロクイズ (1)
マグロの仲間はどれ?(答えを選んでクリックしてみよう)
サケ
不正解!
サケは、サケ目サケ科サケ属の魚です。ニジマスやイワナが同じ仲間です。
カツオ
正解!
カツオは、サバと同じく、スズキ目サバ科の魚です。
サメ
不正解!
サメは、軟骨魚網の魚で、硬骨魚目のマグロ(スズキ目サバ科)やサケ(サケ目サケ科)とは遠縁です。
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