ヒトデ

よっ!おれはヒトデ☆一緒に日光浴しない?サンゴでも食べながら、、、えっ?これダメなの、、、?

ヒトデの特徴

かわいらしい星形が魅力的なヒトデですが、カキ・ホタテ・アサリ・ウニ・アワビなどの稚貝を食べてしまったり、漁業用の置き餌にたかったりするため厄介者に見られています。そんなヒトデの生態的な特徴を紹介します。

①無性生殖

ヒトデは天敵に腕を掴まれると、自ら腕を切断することで敵から逃げるのです。腕を切ったヒトデの本体は、切った腕の部分が再生して、元のかたちになります。 そして、切り落とされた1本の腕からも残りの小さな腕が伸びはじめ、やがて腕がそろった1匹のヒトデに成長します。


こんな不思議なことができるのは、ヒトデは無性生殖をすることができるからなのです。無性生殖(むせいせいしょく)とは、生殖の方法のひとつで、1つの個体が単独で新しい個体を形成する方法です。無性生殖のヒトデの細胞はエラや生殖器など、生物として必要な物を作り出すことができるのです。 なので、細かく切り刻んだとしても、生きるのに必要な機能は備わっていて、やがて切り刻んだ数だけヒトデとして復活するのです。


特に再生力の強い一部のヒトデ(ヤツデヒトデなど)は自分で体を二つに割って時間をかけて再生することで2匹に増えるという分裂を行う個体もいます。


②感覚器官

ヒトデは脳をもちませんが、体に分布する感覚細胞で受けた物理的・化学的な刺激を神経で伝えています。 神経も水管系と同様に盤に環状神経があり、そこから各腕に放射神経が伸びています。 また、腕の先端には眼点と呼ばれる器官があります。

ヒトデの種類

世界中にいるヒトデの種類は非常に多く、ここではその中でもヒトデと言われイメージする三種類を紹介します。

オニヒトデ
  • サンゴ礁で大量発生し、サンゴを食い荒らしている。
  • 腕を16本も持っており、毒がある長いトゲで覆われている。
  • 刺されると激しく痛む。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/03/10/90/55/240_F_310905522_QodX7fzXU2pF04ROKDqPEeKrqME84KeK.jpg)

イトマキヒトデ
  • 日本で最も普通に見られるヒトデで、濃い青緑色の地色に赤いまだら模様が特徴。
  • 裏面はオレンジ色で足の間の切れ込みは浅く、やや丸みを帯びた星型である。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/04/50/93/63/240_F_450936325_VyEcHCsBFpyYPvLtjG4vARDJIVF5jPy3.jpg)

アカヒトデ
  • アカヒトデは細めの足を持つ。
  • 再生力が異常に強く、中枢神経さえ無事なら腕の1本や2本取れても簡単に再生することができる。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/04/50/93/63/240_F_450936325_VyEcHCsBFpyYPvLtjG4vARDJIVF5jPy3.jpg)

ヒトデの問題

1920年代に行われた、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ沿いの大がかりな調査では、オニヒトデはたった1匹しか発見されなかったが、現在南太平洋の海中にはオニヒトデが大量発生しており、サンゴ礁を破壊している。


これは、オニヒトデを食べる数少ない生物の一つ、ほら貝の減少によるものとされている。

ほら貝の減少は旅行者や貝殻コレクターが手に入れたがることから起こったと言われており、現在グレートバリアリーフではほら貝の採集は禁止されている。

また、ほら貝を輸入して,ヒトデを食べさせるために放流することも行われている。