クラゲ

ワタクシはクラゲ!プランクトンの仲間ですことよ!最近海が暖かくなってきた影響でワタクシたちが大量発生してますわー!でもそのせいで皆様にご迷惑をおかけしているとかいないとか・・・

クラゲの特徴

クラゲとは細かく言うと、刺胞動物有節動物のことを指します。

体はゼラチン質で柔らかく透明で、体全体は、ほとんどのくらげが傘のような形をしていて、ほぼとんど傘の下面の中心部に口があります。英語でjellyfishとよばれるくらいぷるぷるとしている体は、約95%以上が水分で形成されています。ゆえに海の中では海流に飲まれてしまうことが あるのです。

くらげには脳や心臓、血管などは一切ありません。代わりに、クラゲには体に神経がついており、神経の刺激で泳いでいるのです。また、血管の代わりに水管というものを持っています。ぽんぷの役割を果たす心臓もないので、皮をふわふわと動かすことによって、水管の中の体液を循環させているのです!

クラゲの種類

世界には多くのクラゲが生息していますが、その中でもメジャーな三種類を紹介します。

ミズクラゲ
  • ミズクラゲは世界の温帯・熱帯海域に生息しているクラゲ。実は胃が5つ、6つと数が異なるミズクラゲもいる。
  • 日本で見られる代表的なクラゲでもある。
  • 傘の部分に白く透けた四つ葉のクローバーのような形をした胃と生殖腺があり、これらが目のように見えることから「ヨツメクラゲ」とも呼ばれる。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/00/98/86/98/240_F_98869801_6ht6IACbxJrcKg1yAcyuS3rRXVEG1Chy.jpg)

アカクラゲ
  • 赤~茶色をしたクラゲで、放射状の褐色の縞模様が特徴。
  • 触手は多くて長く、最大で2メートルの長さになる。長い触手には毒針がある。
  • 有明海で見られるアカクラゲは、ヒゼンクラゲと呼ばれ、16本の放射状の褐色の縞模様が特徴。
  • 個体差はあるが、傘の直径は9~15cm程度。長さ2m以上の触手を40~56本持つ。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/04/40/57/94/240_F_440579484_kf9WKzxmi3YHJXTbgotK98QBh0hAdcJN.jpg)

タコクラゲ
  • 傘の下にスポンジ状の口腕(こうわん)を八本持ち、その先にタコの足に似た付属器があるのが特徴。
  • 主に温暖な海域の波の穏やかな湾内に生息している。
  • 体内に褐虫藻(かっちゅうそう)が共生しており、褐虫藻が光合成を行うことでエネルギーを得ている。毒性は弱いが、触れると痛む場合がある。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/05/80/31/48/240_F_580314837_ku5iJnGxbjhWsWr60fQQYXk55CxecMLs.jpg)

クラゲとプラスチック

2018年4月に「クラゲはプラスチックを食べる」ことを示す論文が発表されました。

(出典:https://lessplasticlife.com/marineplastic/impact/jellyfish_ingest_plastics/)

上の画像は実際にクラゲがプラスチックゴミを食べていたことを示す画像です。研究チームが世界中の海を3年間に渡って調査していたところ、2016年に地中海でプラごみを食べているオキクラゲを発見。 そのプラごみは帯状で、タバコの箱の包装に使われていたもの。有名ブランドである”Philip Morris International(フィリップ・モリス・インターナショナル)” の文字がはっきりと確認できます。


研究チームはクラゲが本当にプラスチックゴミを食べるのか、という研究を行いました。プラスチックをクラゲのエサの下に紛れ込ませてみたり、オキクラゲの体の間を縫うように漂わせたりと、クラゲをプラスチックに晒すことでその反応を確認するという内容の研究です。


その結果、20匹のうち実に4匹がプラスチックを食べており、さらに驚くべきことは、単にエサと間違って誤食したのではなく、エサとしてすき好んで食べているという結果が出ました。


            

生物がプラスチックを大量に摂取すると、常に満腹状態で本来のエサを食べることができず、飢餓状態になって最終的に死んでしまいます。また、消化器官が詰まったり、傷ついたりして死んでしまう例もあとを絶ちません。なぜクラゲはプラスチックゴミを食べるのか、現在も研究が続けられていますが、近い将来、海洋ゴミ削減に対して大きな一歩を踏み出すことができるかもしれません。


クラゲの大量発生

近年、クラゲの消費者である魚やウミガメが年々減少していることなどが原因で、クラゲが大量発生しています。クラゲはCO2の増加にも関与しているため、気候変動に追い打ちをかけている可能性もあります。


他にも、クラゲの大量発生は、気候変動、または乱獲や富栄養化、沿岸開発のような人間活動が原因という分析が発表されている。


大量発生による被害

クラゲが大量発生したことで、発電装置が目詰まりを起こしたり、養殖場の魚が大量死したり、魚網が破れたり、10トン漁船さえも沈めてしまったりなど、様々な被害がすでに起こっています。