サメ
サメの特徴
①分類
哺乳類のように思われますが、サメは、軟骨魚類に分類される魚です。 軟骨魚類は、骨が柔らかい代わりに、鱗や歯などが硬いという特徴があります。
②優れた感覚器官
肉食で知られるサメの多くは、獲物を捕らえるために優れた器官をいくつも備えています。 例えば、ロレンチーニ器官は、サメやエイなどが持つ特殊な感覚器官です。 生物が発する微弱な電流や磁場を感知でき、光の届かない深海では、砂や泥に隠れた獲物を捕食するために使われます。 また、種類にもよりますが、嗅覚はプールに溶けた一滴の血でも嗅ぎ分けられるほど鋭敏です。 さらに、深海に住まうサメの目は、少ない光を集める目(タペータム構造)になっており、優れた視力も備えています。
サメの種類
2023年の時点でサメの種数は世界で557種類、日本では129種類確認されています。ここでは、その中でも有名なサメ3種類を紹介していきます。
- 世界最大のサメであり、魚類の中でも世界最大の大きさ(全長は最大約20m、体重は最大約35トン)
- プランクトンや小魚を吸い込んで捕食するため鋭い歯は持っていない
- 絶滅危惧種に指定されている
(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/03/35/51/97/240_F_335519736_Q7Rnt3zauWOICTx65iNui9L9UPEYd2xu.jpg)
- 体長は大きくなると4~6mになる
- 頭部がまるで金槌の様なT字の形をしている事から、英語では「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれている
- 小魚、イカやタコ、小型のサメやエイの仲間を主に食べている
(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/03/58/04/49/240_F_358044951_kgTLNDgUV80cgY5WlN8ikQ91unA8VG26.jpg)
- 地球上で最大の肉食魚であり、平均体長は4.6m(中には6mを超える個体もいる)
- 魚雷のような流線型の体つきをしており、早く泳ぐことに適応している(時速50kmの速さに達する)
- 近絶滅危惧種に指定されている
(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/01/67/32/72/240_F_167327299_zlkHUkFFQ1tq4x55ECsDsnfD5AW5wAnl.jpg)
サメの問題
①個体数の減少
世界の海に生息するサメの個体数は、この50年間で70%以上減少しています。サメは、成長に時間がかかり、一度に生む稚魚の数が少ないため、乱獲の影響を受けやすい生きものです。そのため、サメの個体数減少が生態系に大きな影響を与えてしまっているのです。