サンゴ

ども、サンゴっす、、、最近仲間全員真っ白になっちゃって、、、ヒトデにめっちゃ食われるし、、、、このままだと絶滅とか、、、なきにしもあらずって感じっすね

サンゴの特徴

①生育条件と分布

サンゴの生育環境には3つの条件があります。

生育条件
  1. 海水温が高い(18~28℃)
  2. 海水の透明度が高い
  3. 水深が浅い

サンゴは、光合成をしなければならないので、浅くて透明度の高い海に生息します。 さらに、温度も重要で18℃以上でないと生息できません。欲を言えば、25℃〜28℃が最適らしいです。しかし、30℃を超えると死滅してしまうというとても繊細な生物なのです。


サンゴは海水温が高いところに生息するため低緯度地域にしか生息していません。


②サンゴの生態

サンゴは石灰質の骨格と「ポリプ」と呼ばれる本体でつくられています。これは海の中の様々な場所に固着するのに適した構造をしていて、イソギンチャクのような見た目をしたものが多く存在し、触手に囲まれた口部分から摂餌・排泄・産卵を行います。 サンゴやイソギンチャクなどの刺胞動物は“腔腸動物”とも表現され、口部分の下には胃袋と循環器の働きをする器官が存在します。

サンゴの種類

海には様々なサンゴが生息しており中でもよく見られるコエダミドリイシの特徴を解説します。

コエダミドリイシ
  • コエダミドリイシはインド・西太平洋の亜熱帯・熱帯域に広く分布する。
  • 群体は細い枝が長く伸び、全体には樹枝状もしくは草むら状になる。
  • 波あたりの弱い礁湖(ラグーン)や礁池(モート)内などに主に見られる。色は褐色や青で、枝の先端は色が薄い。

サンゴの役割

①呼吸

サンゴは動物でありながら植物と同じように二酸化炭素を吸収し、酸素をつくりだす働きをしています。これはポリプ内に共生する褐虫藻といわれる藻類の働きによるものです。サンゴの二酸化炭素吸収率は、1㎡あたり4.3kg/年といわれ、陸上の植物よりも多くの働きをします。


②自然の防波堤

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/02/91/42/50/240_F_291425067_Q5hz7DlalQDQoUWGG5HDLB9ffwF7WyMn.jpg)

サンゴは二酸化炭素のコントロールだけでなく、私たちの生活自体を守ってくれる場面があります。 皆さんはオーストラリアにあるバリアリーフをご存知でしょうか。観光地としても有名ですが、バリアリーフとは沖合にサンゴ礁が発達し、まるで陸を波からバリアする防波堤のようなサンゴ礁(=リーフ)を指します。 幻想的な美しい風景だけでなく、バリアリーフを始めとしたサンゴがつくる浅瀬や起伏に富む海底が、大波にブレーキをかけ、自然の防波堤の役割を果たしてくれるのです。 実際に22万人以上が亡くなった04年12月のインド洋大津波でもそのサンゴの恩恵を受けた地域があります。

サンゴの問題

陸の生物と海の生物を守ってくれる重要な存在のサンゴですが、環境の変化によりサンゴは今壊滅的な状況にさらされており、世界の3分の1のサンゴは絶命の危険性が高まっているとされています。ここでは、主な要因を2つ紹介します。


①白化現象

白化現象とは、造礁サンゴに共生している褐虫藻が失われることで、サンゴの白い骨格が透けて見える現象です。白化した状態が続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず、壊滅してしまいます。 サンゴの白化の原因は、温暖化等による海水温の上昇と考えられています。大規模な白化現象は1980年代以降急激に増加し、特に1997年から1998年にかけての世界的な海水温の上昇によって、それまでに例をみない大規模な白化現象が起こって世界中のサンゴ礁が大きな打撃を受けました。

(出典:https://as1.ftcdn.net/jpg/05/29/75/20/240_F_529752045_JCvKtIJeEH4YfKluM5atlbmVCUKPEofE.jpg)


②オニヒトデによる食害

ナマコやウニと同じ棘皮動物の1種であるオニヒトデは、サンゴの生息する低緯度の海域に分布しています。サンゴを好んで食べるため、オニヒトデの大量発生が繰り返されることで、サンゴ礁は危機的な被害を受けるに至ります。