AIの歴史

teacher
まず、AI(人工知能)の歴史について教えるね。
1956年、今から約60年ほど前のダートマス会議で、ジョン・マッカーシー教授がAIっていう概念を作ったんだ。
robot
へぇ~結構最近なんですね!
そっからAIに火がついたってことですか?
teacher
うーん…正確にいうとちょっと違うかな。AI研究にもにも停滞時期があって、第1ブーム、第2ブーム、第3ブームと分かれているんだ。

第1次ブーム

teacher
第1次ブーム(1950〜70)推論と探索の時代と呼ばれているよ。
人工ニューラルネットワークの基盤となる「パーセプトロン」入力層と出力層の2つのみからなるニューラルネットワークが登場したことで、コンピューターがパズルを解いたり、迷路のゴールを探したりする技術ができたんだ。
robot
迷路もクイズできるんだったら、僕より頭良いんじゃないですか?
teacher
トイプロブレムオセロや迷路のような目的やルールが定まっている問題の問題においては、AIはかなり有能だった。でも、現実世界で起きるような、複雑な問題には適応していないんだ。
robot
なるほど。現実的な問題には役に立たないとわかって、第1次ブームが終わるんですね。

第2次ブーム

teacher
簡単な問題にしか対応していないことで研究が停滞していたAIだけど、あることがきっかけで第2次ブーム(1970〜1980)に入るんだ。
robot
あること…?
teacher
エキスパートシステムが誕生したんだ!
エキスパートシステムは、専門知識をもって、判断やアドバイスができるようにしたシステムのことだよ。これで医療やの現場で活躍できる期待が高まったんだ。
robot
でも、AIの診断って誤診がないかちょっと心配です…
teacher
その通り!AIがもし誤診してしまったら、誰が責任を取るのか…この問題が解決されずに、実用化できなかった「Mycin」血液中のバクテリアの診断をするプログラムというAIもいたんだ。
しかもこのエキスパートシステムを作るには、膨大な量のデータ入力と、ルール化を人間が行う必要がある。更に、高性能なハードウェアも必要なんだ。
そして第2次ブームを幕を閉じるよ。
robot
AIを作る人間への負担がかなり 大きかったんですね。

第3次ブーム

teacher
そして時は経ち2000年代に!機械学習の開発がすごく進んだこと、ディープラーニングが2006年に誕生したこと、さらにビックデータが開発されたことで、第3次ブームが始まったよ。
robot
びっくでーた…?きかいがくしゅー…?でぃーぷらーにんぐ??
teacher
第2次ブームが終わった原因は何だったかな?
robot
えっと‥たしか、情報を集めたり、入力するのが人間の作業だったから?
teacher
ピンポ〜ン!!

写真

teacher
ビックデータはこの人間の作業を機械がやってくれるんだ!今まで大変だった作業が一気に楽になって、再度ブームが訪れたんだ。
robot
ふむふむ…大量のデータが入っている辞書みたいな感じなんですね!それをAIが読むことで自主学習できるんだ。

AIの歴史は、第1,第2,第3次ブームと分けることができて、第3次ブームでビックデータが開発されたことにより、今のようにAIが自主学習できるようになった。