2. ANAを襲った危機 >>ANAトップへ
2001年に入って、ANAにとって転換期とも呼べるような試練の時期が約2年続いた。 その中でも、大きく2つの危機がANAを襲ったんだ。 その一つが2001年の9月11日に起きた……。 |
|
アメリカでの同時多発テロね。 | |
この今までにないほどの悲惨な事件によって、
日本の航空業界は最大の警戒レベルまで保安を強化した。 そのため、飛行機の利用者が激減して、ANAは便数を減らしたり、 従業員を減らしたりと、ギリギリまでのコストダウンをしなければならなくなったんだ。 |
|
リストラまで…。んで、もう1つの危機っていうのは? | |
これもまた2001年に起きた、JALとJASの経営統合。これが2つめの危機だ。 | |
JALは日本空港、JASは日本エアシステム。どちらも当時の日本の航空業界を代表していた企業よ!? | |
この2つの企業が経営統合したことによって、
国内線のしめる割合はANAとJAL+JASでそれぞれ50%ずつ。 国際線にいたっては、ANAが40%、JAL+JASが60%になり、 ANAが下回る割合になってしまったんだ。 |
|
それはANAにとって痛い打撃だな……。 | |
同時多発テロとライバルの経営統合。この二つによって、
ANAは2001年についに赤字を出してしまったんだ。 |