3. 危機からの脱出 >>ANAトップへ
でも、そこで止まらずに進んでいったから、今のANAの成功があるんでしょ? | |
その通り。このあとANAは、質のいい経営への変化を目標として、
『ANAらしさ』を追求していくことに決めたんだ。 その中で、CSを重要視するような経営へと変化していったんだよ。 |
|
具体的にはどんなことをしたの? | |
まずはCSについて考える部署をいくつか作った。 そこを中心に、CS重視の企業を作っていこうと考えたんだね。 そして、その過程で生まれたのが『がんばる→褒める→がんばる』というサイクルだ。 |
|
がんばったら、そのたびに褒める。そうするとまた頑張れるっていうことかしら。 | |
さすが、よく分かってるね。このやり方は、
子育てなんかにもよく言われる基本的なやり方だけど、 それを企業に応用したんだ。それを具体的な形にしたのが『グッジョブ・ガード』なんだよ。 |
|
なんだ、そのテンションの高そうなカードの名前は…。 | |
同僚同士でいい仕事をした人に、そのカードを渡して褒めたたえるんだ。 | |
でも、何かそれすっごく恥ずかしくね? | |
導入当初はそう思う人も多かったんだけど、 やっぱりそういうのって貰うと嬉しいものなんだ。 このカードのおかげで、みんなだんだんと頑張ることに前向きになっていっていったし、 何よりまわりの人々の働きぶりや行動に気を配るようになっていったんだ。 |