とっぷ貿易TPPについて

TPPについて


「はかせ!詳しく教えて!」
「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)というのはじゃな・・・」
「はかせ!この前どこかで見たときは違う名前だったようナ・・・」
「この協定には呼称がたくさんあるんじゃ。環太平洋経済連携協定や環太平洋経済協定と呼ばれているのだ」
「なるほど!」
「はかせ!この協定は他の協定と何が違うの?」
「この協定は関税が撤廃されるんじゃ。そうすると、日本製品が海外に多く輸出され、GDP(国内総生産)が10年間で2.7兆円も増えるんじゃ」
「それはすごいデスネ!」
「どうしてそんなに増えるの?」
貿易の自由化じゃよ。グローバル化が進むんじゃ」
「それならいいじゃないか!」
「いや、ダメデスヨ!」
「どうして?」
「貿易の自由化デスヨ?外国からのモノもたくさん入ってくるのですよネ?」
「そうじゃよ。そこで問題が起きるんじゃ」
「それって何?」
農作物じゃよ。外国からの農作物がたくさん輸入されてくるんじゃ」
「日本産のモノはどうなるのデスカ?」
「一般的に外国産の農作物の方が安いから、日本産の農作物が売れなくなる可能性もあるんじゃ」
「なんだって!?」
「他にも医療費が高くなってしまって、一般の人たちは診察を受けられなくなることもあるかもしれんぞ」
「医療費も高くなっちゃうの!?」
「日本とアメリカの医療の形式に違いがあるからじゃ」
「どんな違いがあるんデスカ?」
「日本の医療は「保険診療」という制度を使っているのじゃ」
「保険診療って?」
「医療費の値段は国が決めていて、自己負担は三割だけという制度じゃ」
「三割だったら、みんなが利用できるね!」
「そうじゃ。だが、一方でアメリカでは『自由診療』という制度を使っているのじゃ」
「その名の通り、アメリカでは医療サービス市場が自由なんデス!」
「アメリカの保険会社にメリットがあるからな。日本と違って国が値段を決めないから、高価な薬も高く売ることができるのじゃ」
「でも、それじゃあ、高すぎて買えないよ」
「それがデメリットなんじゃ。お金がないと医療が受けられない世の中になってしまう……」
「うわぁ・・・ほかにもデメリットはあるの?」
営利目的の病院が増える可能性もあるんじゃ。すると、救急、産婦人科、小児科がなくなってしまうかもしれないのじゃ。そして……」
「まだあるの!?」
「アメリカは新薬の特許の強化を狙っているから、ジェネリック後開発医薬品の開発や配給にも支障がでるのじゃ」
「僕たちどうしよう……」
メリットもある分、デメリットもちゃんとあるのデスネ……」
「関税がどのような役割をしているのかわかったかな?」
「うん!よくわかったよ!」
「良かったデスネ!」




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