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ことわざは日本語だけではなく、様々な言語でその地域特有のことわざが世界中に存在します。
ここでは、外国語のおもしろいことわざをアジア・アフリカ・ヨーロッパの3地域にわけて紹介しています。


アフリカ

道に迷うことは道を知ることだ(原文:スワヒリ語)

人に教えられた正しい道だけを歩いていても、本当に道を知ったことにはならない。道に迷いながら自分で正しい道を見つけることこそが、本当の道を知ることなのだ。知識は自ら試行錯誤しこうさくごを繰り返してはじめて身に付くものだ、ということ。

いつも張っている弓はゆる(原文:ムブティ族)

弓につるを張りっぱなしにしておくと、いつの間にかゆるんできて肝心かんじんな時に使い物にならない。あまり緊張きんちょうばかりしているといざというときに力が入らないので、時にはリラックスも大切だということ。
ムブティ族とは、アフリカ・コンゴにあるガボンの部族のひとつ。

はな邪魔じゃまだと思うゾウはいない(原文:ズールー語)

南アフリカ共和国で使われることわざ。
ゾウの鼻は長くて重いのだが、そんなことを気にするゾウはいない。他人から見れば大きなハンデに見えることでも、もともと自分が持っていたものやみずか背負せおったものなら、苦にならないこと。結局、人は欠点があってもそれなりに克服こくふくして生きていくということ。

他人の痛みは眠りをさまたげない(原文:ハヤ族)

自分の痛みや苦しみは我慢がまんの出来ないものだが、他人の苦しみとなると平気でいられる。「他人の痛みは夢にすぎない」(仏語)をはじめとして、世界各地で同じような表現は見られる。人間には皆、そういう薄情はくじょうなところがあるということ。

2頭のひょうが同じ森を歩くことはない(原文:コンゴ族)

同じところに、いずれおとらぬすぐれた能力を持った者がいると、どちらかが倒れるまであらそうことになる。英雄えいゆう共存きょうぞん出来ないということ。実際に豹のオスは、一匹一匹が約25キロものテリトリーを持ち、単独行動たんどくこうどうをとる。豹の住むアフリカならではのことわざだ。

先に行く者はにごり水を飲まずにすむ(原文:ギリヤマ族・ボンデイ族)

人より先に物事を行えば、それだけ有利になるということ。日本で「先んずれば人を制す」と同じ。ケニアやタンザニアでは乾季かんきに水が少なくなり、水を手に入れられるかは命に関わる。その地域の特徴がよく出ていることわざである。

怒って投げた石では鳥は仕留められない(原文:ポポ族)

怒って冷静さを失うと、ものごとは上手く行かず、結局損をすることになる。日本では「短気は損気そんき」と表す。


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