遺伝とは

祖先や親の形態・体質などが生殖によって、子孫に伝わることです。その時、遺伝子が生殖細胞を通じて受け継がれています。

遺伝子とは

本体はDNA（デオキシリボ核酸）です。これは、ミーシャが発見し、グリフィス、アベリー、ハーシー、チェイスの実験によってわかりました。そして、細胞内の核に存在する染色体中に一定の順序で配列されています。

遺伝子の働き

DNAの遺伝子情報はRNA（伝令RNA）に転写され、タンパク質が合成されます。その過程を翻訳と言います。その情報が一定方向に流れるという原則をセントラルドグマと言います。

DNAについて

DNAはヌクレオチドが鎖状に繋がってできています。そして、そのヌクレオチド鎖が2本塩基同士で結合し、ねじれたものを二重らせん構造といいます。この構造は、ウィルキンスやフランクリンの実験結果から示唆を受けたワトソンとクリックの研究により解明されました。

DNAのヌクレオチドの構成

RNAについて

RNAはヌクレオチドが鎖状につながってできていて、DNAと似ていますが、ヌクレオチド鎖が１本でできています。

RNAのヌクレオチドの構成

タンパク質とは

タンパク質はヒトの体内に数多くあり、生命活動において大切な役割をもっています。そして、いろいろな種類があります。

タンパク質の種類

体をつくるもの

毛髪、爪…ケラチン

皮膚、骨…コラーゲン

筋肉の繊維…アクチン、ミオシン

目のレンズ…クリスタリン

物質を運ぶもの

赤血球…ヘモグロビン

血しょう…アルブミン

化学反応を進めるもの

タンパク質の分解…ペプシン、トリプシン

デンプンの分解…アミラーゼ

呼吸に関して重要な働きをする…デヒドロゲナーゼ

生体を守るもの

粘膜表面の感染防御…免疫グロブリン

血液の凝固…フィブリノーゲン

ウイルスの増殖を防ぐ…インターフェロン

細胞間で情報を伝えるもの

ホルモンとして働く（血糖値の減少）…インスリン

ホルモンとして働く（血圧・血糖値の上昇/立毛筋・瞳孔の収縮）…アドレナリン

ホルモンとして働く（骨・筋肉・内臓の発達の促進）…成長ホルモン

タンパク質の構造

アミノ酸とは

アミノ基とカルボキシ基を持つ化合物です。アミノ酸は約２０種類あります。

アミノ酸の種類

タンパク質を構成するグリシン、アラニン、セリン、プロリン、システイン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、アルギニン、チロシン、バリン、トレオニン、ロイシン、イソロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンという２０種類のアミノ酸があります。その中のバリン、トレオニン、ロイシン、イソロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンはヒトの体内ではつくるのが難しく、食物から取り込む必要がある必須アミノ酸です。

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